【 ウェーバーの「オイリアンテ」の 主題による序奏と変奏曲 Op. 63 】 クーラウ,フリードリヒ〔独〕 (1786.9.11〜1832.3.12) 45歳
ドイツの作曲家のクーラウは、236年前の9月11日に 軍楽隊のオーボエ奏者の父と、教養深い母との 間にハノーバー近郊の町ウェルツェンで生まれた。
クーラウは、母に対して慈しみの心を持っていたが、 生涯独身を通し、晩年老人性痴呆症となった 母を看取り、クーラウの最期は姉が看取った。
クーラウは、幼年時代に事故で右眼を失っている。 ハンブルクでピアノと作曲を学び、24歳のときに デンマークのコペンハーゲンに移住し、 作曲家、ピアニストとして活躍し、同地で世を去った。
27歳で王室管弦楽団のフルート奏者に、32歳で 宮廷作曲家となり、オペラ、歌曲、室内楽曲 ピアノ曲など多くの作品を書いた。
39歳のとき旅行先のウィーンで、健康がすぐれずに ウィーン郊外のバーデンで静養していた際に、 16歳年上のベートーベンに出会い、 二人で即興演奏をしたこともあった。
その折に、ポートレートをプレゼントされ、 そのポートレートは、現在コペンハーゲンの 音楽史博物館に所蔵されている。
作品は幅広い分野にわたるが、特に室内楽や ピアノ作品に才能を発揮した。
1824年に作曲した「ウェーバーの“オイリアンテ”の 主題による序奏と変奏曲」は、前年、ウィーンで 初演されたウェーバーのオペラ「オイリアンテ」 第1幕で、アドラール伯爵が妻のオイリアンテへの 愛を歌うアリア「花咲くアーモンドの木の下で」の 旋律が主題として用いられている。
(フルート)ヴォルフガング・シュルツ (ピアノ) シュテファン・ヴラダー ♪ 私が聴いた音源 ♪
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