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...... 2022年09月07日 の日記 ......
■ 《 最後の室内楽 》   [ NO. 2022090701-1 ] ch

【 弦楽四重奏曲 第13番 ト長調 作品106 B.192 】
   
ドヴォルザーク,アントニン 〔チェコ〕
(1841.09.08〜1904.05.01) 62歳 腎臓病→脳溢血
       


1895年はドヴォルザークにとって、波瀾万丈の年だった。
家族と共にアメリカからボヘミアに帰還を果たした年で、
義姉が亡くなった年でもあった。

1893年の夏、故郷からの移民団のいる
アイオワ州のスピルヴィルに出かけて、
ボヘミアにいるような気持で毎日を過ごしながら
作曲したのが、弦楽四重奏曲「アメリカ」だが、
その少し前に交響曲「新世界」を作曲している。

郷愁にかられ、1895年には帰国してプラハ音楽院の
教授となり、教育者として大きな業績を残した。

弦楽四重奏曲は13曲以上作曲しているが、
なかでも最もよく演奏され、有名なのが
第12番「アメリカ」で、曲の中に黒人霊歌の旋律に
似たものを使っているため、もとは「ニガー」
(アメリカ黒人)と俗称されていた。

ドヴォルザークの作品には、作品番号のないものや、
作曲順になってないものもあって、後にB番号
(ブルグハウザ=の整理番号)がつけられた。

1895年アメリカから帰国し、約半年の休養を経て
書かれた作品で、この年の終わりに完成した。

翌年の10月9日、プラハでチェコ弦楽四重奏団により
初演された。

        第1楽章 Allegro moderato
        第2楽章 Adagio, ma non troppo
        第3楽章 molto vivace
        第4楽章 Andante sostenuto - Allegro con fuoco



(演奏) ハーゲン弦楽四重奏団
     ♪ 私が聴いた音源 ♪




【 弦楽四重奏曲 第14番 変イ長調 Op. 105,B. 193 】

自らヴァイオリンやヴィオラを演奏したドヴォルザークは
室内楽の分野に30を越える作品を残している。

1895年アメリカから帰国し、約半年の休養を経て
書かれた作品で、この年の終わりに完成した。
第14番は第13番より先に着手されたが完成は
後になってしまった。

ドヴォルザークが書き上げた最後の室内楽で、
この分野の総仕上げともいえる作品で、
13番同様祖国への愛情が凝縮された作品である。

曲が完成したとき、ドヴォルザークは54歳、
それから63歳でこの世を去るまで、交響曲や
室内楽の世界を離れ、物語性をもった交響詩やオペラに
勢力を集中させた。

      第1楽章 Adagio ma non troppo - Allegro appassionato
      第2楽章 Molto Vivace
      第3楽章 Lento e molto cantabile
      第4楽章 Allegro, non tanto



(演奏) ハーゲン弦楽四重奏団
     ♪ 私が聴いた音源 ♪





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