[PREV] [NEXT]
...... 2022年08月23日 の日記 ......
■ 《 神話 》   [ NO. 2022082301-1 ] or

【 バレエ音楽「バッカスとアリアーヌ」
          組曲 第2番 Op. 43 】

                          
ルーセル,アルベール 〔仏〕
(1869.04.05〜1937.08.23) 68歳
        

        
ルーセルは、フランス西北部のトゥールコアンに
生まれたが、早くに両親を失い、
叔父にひきとられて育てられた。

20歳のときに、海軍のフリゲート艦の航海で
異国の地の音楽にふれることができた。
第一次世界大戦中は、西部戦線で従軍している。

1930年に急性肺炎にかかり死線をさまよっているとき、
アルベールが死んだという報道が伝わった。
しかしそれはベルギー王のアルベールの死だった。

死の年まで作品を書いているが、85年前の
8月23日にルーアンで68年の生涯を閉じた。

彼の音楽が、フランス音楽の伝統に根ざし、
優雅と繊細さを持ちながら、力強く、また構成も
建築的で、ドイツ音楽に通ずる面があるのは、
生地がベルギーに近く、フラマン系の血が
混じっているためなのかもしれない。

初めのうちは、師であるダンディの影響下にあったが、
やがてドビュッシーの影響を受けて、
印象的な色彩を加味し始めた。

バレエを基に作られた管弦楽用組曲第2番は、
ギリシャ時代から伝わる神話をもとにしていて、
クレタ島の王女アリアーヌと酒の神バッカスとの
恋の話である。

イタリア、ルネサンス期の巨匠の
ティツィアーノ・ヴェチェッリオの絵画
「バッカスとアリアドネ」にも描かれている。

このバレエは1931年にパリオペラ座で初演され、
その後2つの管弦楽用組曲が作られた。
 


(管弦楽)パリ管弦楽団 
(指揮) セルジュ・ボド
    ♪ 私が聴いた音源 ♪




...... トラックバックURL ......
  クリップボードにコピー

...... 返信を書く ......
[コメントを書く]
タイトル:
お名前:
メール:
URL:
文字色:
コメント :
削除用PW:
投稿キー: