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...... 2022年08月21日 の日記 ......
■ 《 天才女性作曲家 》   [ NO. 2022082101-1 ] ch

【 夜想曲 】
       
ブーランジェ,リリー 〔仏〕
(1893.08.21〜1918.03.15) 24歳
         

            
二十世紀初めの、フランスの天才女性作曲家
リリー・ブーランジェは、129年前の8月21日に
パリの音楽一家に生まれた。

幼いころから病弱で、姉のナディアやフォーレから
主に個人レッスンで作曲を学び、
十代の終りごろから作品を発表していた。

若い芸術家の登龍門のローマ大賞を受賞したのは
19歳のときで、音楽部門で女性に
大賞が授けられたのはこれが最初だった。
父エルネストも1835年に受賞している。

ローマ大賞を受賞したカンタータ
「ファウストとヘレネ」は彼女の代表作といえるもので、
壮麗な音楽である。

大賞の歴代受賞者にはベルリオーズやビゼー、
ドビュッシーらの名がならんでいるが、ラヴェルが、
何回も落選したときは大騒ぎになっている。
リリーは2回目の挑戦で射止めた。

彼女は悪化する病気(クローン病:腸の重い病気)と
闘いながら作曲活動を続けたが、快復することなく
24歳という若さで世を去った。
美しく、魅力的な人柄で、自然と動物を愛し、
敬虔なカトリックの信者だった。

6歳年長の姉もすぐれた作曲家だったが、
妹の死後は筆を折って、リリーの作品の紹介と
若手音楽家の教育活動につとめた。
多くの作曲家を育て上げた名教師だった。
コープランドやバーンスタイン、ピアソラら多くの
音楽家が彼女のもとから育っている。

「夜想曲」は、パリ音楽院で学んでいた1911年
18歳の時に作曲した。
ヴァイオリンにより登場する叙情的な主題は、
ドビュッシーの「牧神の午後への前奏曲」の
有名なフルートによる旋律にアイデアを得ている。



(ヴァイオリン)ジャニーヌ・ヤンセン
(ピアノ)   イタマール・ゴラン 
        ♪ 私が聴いた音源 ♪





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