【 かっこう 】 ダカン,ルイ・クロード 〔仏〕 (1694.07.04〜1772.06.15) 77歳
クープランやラモーと同じフランスの クラブサン音楽全盛時代の代表的な作曲家の ダカンは、328年前の7月4日にパリで生まれた。
幼児のころから異常な楽才を示し、6歳で ルイ14世のためにクラブサンを御前演奏し、 12歳で教会オルガニストになったほどの 早熟だった。
38歳のときにコルドリエ修道院のオルガニストに、 45歳のときに王室礼拝堂のオルガニストになり、 この2つの地位をダカンは終生保持し、 生地で77年の生涯を閉じた。
彼の作品には、標題をもつ描写的舞曲が多く、 鳥の鳴き声の模倣などは当時の流行であった。 その作品の中で最も広く親しまれているのが 「かっこう」だが、1735年に出版された 「クラブサン曲集 」におさめられている。
第1巻 第3組曲 第1番」が「かっこう」で 全体に16分音符のよどみない音の流れに 郭公鳥の鳴き声がはっきりしたリズムをもっていて、 軽快でさわやかな感じを与える作品である。
|
|