【 ドリゴのセレナーデ 】
ドリゴ,リッカルド 〔伊〕
（1846.06.30〜1930.10.01） 84歳
イタリアの作曲家、指揮者のドリゴは、
１７６年前の６月３０日にバドヴァで生まれた。
生地とヴェネツィアで学業を終え、ロシアの
ペテルブルクで指揮活動に従事し、
その名はイタリア国内はもとより諸外国に
知られるようになった。
しかし、ロシア革命の後、仕事がなくなり帰国した。
ロシア滞在中は、イタリア・オペラの普及に
努力したが、それとともにマリンスキー劇場の
振付師と協力して多くのロシア・バレエやオペラの
初演の指揮をしていて、その中には、
チャイコフスキーの「眠れる森の美女」
「くるみ割り人形」などがある。
ロシアではバレエの権威として名声を博した。
作品には、オペラ、声楽曲、ピアノ小品などがあり、
有名な「セレナード」を含むバレエ音楽の
「百万長者のアルルカン」や「花火のワルツ」で
知られている。
「ドリゴのセレナーデ」（愛のノクターン）は、
作品として優れ、しかも歌唱性に富んだ曲で、
〔イタリア歌曲集〕におさめられている。
セレナーデ
おぼろ月夜に みのもは霞て
光る渚に たわむるさざ波
淡きよのかげに ただ君を偲べば
夢かうつつにか まろびきたる
君がすがた いざや
ああ 我が君 手をとりて
空の月 すみたり
いざ 楽しき夢の国へ
共にゆかん
(増田紫水 訳詞)
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