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...... 2022年07月01日 の日記 ......
■ 《 初期の作品 》   [ NO. 2022070101-1 ] s

【 幻想・ワルツ Op.62 】
       
サティ,エリック 〔仏〕
(1866.05.17〜1925.07.01) 59歳 肝硬変
         

            
ドヴュッシーが印象主義で近代音楽の先駆者と
なったのに対し、サティはそれよりも一層新しい
近代音楽である新古典主義音楽の先駆者だった。

第一次大戦の直後に現われて、めざましい音楽活動を
展開したフランスの六人組(プーランク、ミヨー、
オネゲル、オーリック、デュレ、タイユフェール)の
芸術は、サティーを精神的な父とし、彼の支持、擁護、
激励によって成長し、開花した。

サティーは、シンプルなものが健康であると
考えていたが、単純だけを意味するものではなくて、
純一、簡潔、簡素、素直、無邪気、天真爛漫、純朴、
平易、人の良さなどを含んでいる。

若い音楽家たちからは指導者として尊敬されたが、
彼はそれを嫌い、晩年は寂しい日々をおくり
作品も忘れられていった。
肝臓が悪くなり日々痩せていき、肝硬変のため
97年前の7月1日に聖ジョゼフ病院で、
貧しく世を去った。
彼の音楽が見直されたのは、死後50年くらい
経ってからのことだった。

サティは20歳頃からピアノ曲を中心に
さまざまな作品を書いていたが40歳を過ぎてから、
やっと作曲家として有名になっていった。

「幻想ワルツ」は、兵隊に行く前の1885年に
作曲したが、1887年出版の【家庭音楽】の
中に「ワルツ・バレエ」と共に掲載された。

初期の作品にもかかわらずサティ自身が
「作品62」という大きな作品番号をつけている。
その後の作品に調号や小節線を廃止したものもある。



(ピアノ) アルド・チッコリーニ
      ♪ 私が聴いた音源 ♪




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