 【 交響曲 第2番 変ロ長調 Op. 15 】 スヴェンセン,ヨハン 〔ノルウェー〕 (1840.09.30~1911.06.14) 70歳
 ノルウェーの作曲家・指揮者・ヴァイオリニストの スヴェンセンは、クリスチャニア(オスロ)で 生まれたが、生涯のほとんどをデンマークの コペンハーゲンで過ごし、111年前の6月14日に その地で70年の生涯を閉じた。
デンマークの作曲家のニールセン(1865~1931)は 指揮者として、スヴェンセンの補佐をしていて、 作曲家としても影響を受けた。
同じノルウェーの作曲家のグリーグ(1843~1907) とは歳も近く、生涯にわたり尊敬しあう関係だった。 グリーグはピアノ作品と歌曲など、小編成のために 作曲したが、スヴェセンはシンフォニックな形式と、 大編成の管弦楽曲の作品を書いた。
軍楽隊員だった父から様々な楽器の指導を受けたが、 スヴェセンはヴァイオリンの演奏を得意としていた。
交響曲は2曲残している。 第2番は第1番を書いた10年後の1876年に クリスチャニアでオーケストラの指揮者を つとめていたときに書かれた。
交響曲作曲家として、更なる飛躍が期待されたが、 オーケストラの指揮者として忙しくなったことが あげられるものの、1882年ごろに交響曲の作曲に 取り組んでいて、いったん草稿は書き上がったが、 家庭内のいざこざから楽譜が火の中に 投げ入れられてしまい、スヴェセンの第3交響曲は 幻となったともいわれている。
スヴェセンの交響曲は2曲ともドイツ古典派の 様式に忠実に書かれている。 民族音楽の取り入れ方は、グリーグに比べると 控えめで、古典様式と民族的な素材の 折り合いをうまく付けている。
第1楽章 Allegro 第2楽章 Andante sostenuto 第3楽章 Intermezzo: Allegro giusto 第4楽章 Finale: Andante - Allegro con fuoco

(管弦楽)オスロ・フィルハーモニー管弦楽団 (指揮) マリス・ヤンソンス ♪ 私が聴いた音源 ♪
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