【 クラリネット五重奏曲 変ロ長調 Op. 34 】 ウェーバー,カルル・マリア・フォン 〔独〕 (1786.11.18〜1826.06.05) 39歳 結核 ベールマン,ハインリヒ・ヨーゼフ〔独〕 (1784.02.14〜1847.06.11) 63歳
ウェーバーは、クラリネット協奏曲を3曲残しているが、 11曲書いた室内楽曲にも、5曲のクラリネットを 活用した作品を書いている。
「ノルウェーの歌による9つの変奏曲 ニ短調」 「クラリネットとピアノのためのメロディ ヘ長調」 「シルヴァーナのアリアによる協奏的変奏曲 作品33」 「クラリネット五重奏曲 変ロ長調 作品34」 「クラリネットとピアノのための協奏的大二重奏曲 変ホ長調 作品48」
クラリネットの名曲を残した、モーツァルトや ブラームス同様、ウェーバーもまたクラリネットの 名手の親しい友人のベールマンがいた。
ベールマンは、ポツダムに生まれ、ベルリンの 軍楽隊に所属し、後にミュンヘンの宮廷管弦楽団に 移った人で、175年まえの6月11日に 63年の生涯を閉じた。
ウェーバーばかりでなく、マイヤベーアや メンデルスゾーンをも驚嘆させ、彼のために クラリネットの曲を書いている。
美しい音色、優れた技巧、深い感受性の持ち主の ベールマンのために作曲した作品の中には、 1815年にミュンヘンで完成した 「クラリネット五重奏曲 変ロ長調」もある。 オペラの作曲家らしく、ロマンチックな美しさ、 アリアのように旋律をゆったりと歌わせ迫力のある 劇的な効果をもっていて、魅力的な作品である。
クラリネットを独奏楽器のように扱い明確な形式の中に 実に自由に、活発にクラリネットを活躍させている。
第1楽章 Allegro 第2楽章 Fantasia: Adagio ma non troppo 第3楽章 Menuetto: Capriccio presto 第4楽章 Rondo: Allegro giocoso
(クラリネット)ジャネット・ヒルトン (管弦楽) リンゼイ四重奏団 ♪ 私が聴いた音源 ♪
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