【 歌劇「ウィンザーの陽気な女房たち」序曲 】
ニコライ,オットー〔独〕
（1810.06.09〜1849.05.11） 38歳 脳硬塞
十九世紀中期にドイツで、歌劇の作曲者として名をなし、
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団の創立者・初代指揮者
として知られているニコライは、２０６年前の６月９日に
バルト海に面するケンシツベルク、現在のロシア領の
カリンニグラードで生まれた。
（生まれた年と亡くなった年がショパンと同じ）
イタリアやウィーンで活躍した後、１８４８年からは
ベルリンの歌劇場の指揮者に就任したが、
生活の拠点をベルリンに移すことはなかった。
代表作「ウィンザーの陽気な女房たち」は、
３７歳のときの作品で、シェイクスピアの同名の喜劇を
題材に作られたドイツ語におけるオペラである。
３幕７場からなるこのオペラは、ユーモアある題材と
親しまれる旋律で、１８４９年３月９日に
ベルリン王立歌劇場で初演され好評を博したが、
ニコライはその２カ月後にベルリンで脳硬塞で倒れ、
３８年の生涯を閉じた。
大酒飲みで強欲なファルスタッフ、しかも女性を
追いかけるのが大好きというちょっと困った
性格ながら、一方ではウィットに富み、どういうわけか
憎めない人物。
そのファルスタッフが、イギリスのウィンザーの街に住む
奥さん２人にちょっかいを出そうと、同じ文章の
ラブレターを出すが、それを知った奥さんたちに逆に
やり込められ、散々な目にあったあげく降参してしまう。
このオペラの魅力は内容の軽さと明るさが魅力だが、
序曲はコンサートなどで、単独でしばしば演奏される。
（管弦楽）ベルリン国立歌劇場管弦楽団
（指揮） ラルフ・ロルフ
♪ 私が聴いた音源 ♪
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