 【 メーリケ詩集 】 ヴォルフ,フーゴー 〔墺〕 (1860.03.13〜1903.02.22) 42歳 神経障害 メーリケ,エドゥアルド 〔独〕 (1804.09.08〜1875.06.04)70歳
 ゲーテ以後の、もっとも純粋な生得の詩人で、 簡素な表現のうちに、素朴な感覚と深い情感を 満たした詩を残したメーリケは、ルードヴィヒスブルクで 生まれ、147年前の6月4日にシュトゥットガルトで 70年の生涯を閉じた。
大学を卒業後、聖職につき各地を転転とし、 後に文学教授になった。
シューマン、ブラームス、レーガーなどが 彼の詩に曲をつけている。
ヴォルフの「メーリケ歌曲集」は、 第1曲ー「療養者が希望に寄せて」から、 第53曲ー「お別れ」までの53曲からなり、 彼の歌曲集の中でも一番よく歌われている。
童謡的雰囲気をもった、第2曲ー「子供と蜂蜜」と 第16曲ー「妖精の歌」は、メルヘン的歌曲の 代表とされている。

子供と蜂蜜
ぶどう畑の小さな家は、窓も開けないで 小鳥たちがひっそりとしている。 ひまわりの側を、一匹の蜜蜂が飛んでいる。
「ぼくの恋人は蜜蜂を飼ってる。 君はそこから使いにきたのかい?」
「いいえ、いい子。そうではないのです。 あの子はまだ恋なんて知るはずがありません。 まだ子供なんだから あなたの恋人は、 ほんとうの赤ん坊。 さあ、蜜を集めにゆきましょう。 私はあの子に蜜をやるのが好きだから」
「ああ、伝えてね。僕からは、蜜より もっと甘い愛のキスをあげるって!」

(バリトン)ハンス・ホッター (ピアノ) ジェラルド・ムーア ♪ 私が聴いた音源 ♪
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