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...... 2022年05月28日 の日記 ......
■ 《 ジェラール番号 》   [ NO. 2022052801-1 ] sy

【 交響曲 ニ長調 G.490 】
        
ボッケリーニ,ルイジ 〔伊〕
(1743. 02.19〜1805. 05.28) 62歳
         

             
イタリアのルッカで生まれた十八世紀後半の
チェロの優れた演奏家であり作曲家のボッケリーニは、
歴史上もっとも優れたチェリストといわれている。

コントラバス奏者の父親から音楽を習い始め、
13歳にしてチェリストとして、公開演奏を始めた。
ローマに留学した後は、イタリア、フランス、ドイツ、
スペインの各国を中心に演奏旅行をして活躍した。

26歳のときから、スペインのドン・ルイス皇子の
室内楽作曲家兼演奏家として、マドリードに移り、
王子の死後はベナベンテ大公妃の音楽家として、
スペインにとどまった。
チェロの好きな、プロイセン皇太子
フリードリヒ・ヴェルヘルムにも曲を献呈している。

ボッケリーニは、当時もてはやされていた
ハイドンの作品を研究し、ハイドン自身と交流を
持とうと手紙を書いたりもしていた。
そのため、ボッケリーニの作風は、ハイドンに
似たところがあり、「ハイドン夫人」と渾名されたり
したといわれている。

彼の作品は、美しい旋律、典雅な形式、
軽快な感情を特徴としていて、しばしばハイドンと
比較されるが、ハイドンの深さと力には欠けるため、
500曲を越える多作にもかかわらず、
20世紀まで一部の楽曲を除き忘れられていた。

彼が世を去る3年前に2人の娘を、前年には
3女と妻を亡くし、傷心のうちに217年前の
5月28日にマドリードで62年の生涯を閉じた。

「交響曲 ニ長調」は、元々はカンタータ
「サビネとローマの同盟」の序曲として作曲され、
その後もオラトリオなど他の作品の序曲としても、
繰り返し使用された。

          第1楽章 Alleglo
          第2楽章 Andante grazioso
          第3楽章 Alleglo

G=ジェラール番号
(イーヴ・ジェラールによる作品目録番号)



(管弦楽)ドイツ・カンマーアカデミー
(指揮) ヨハネス・ゴリツキ    
        ♪ 私が聴いた音源 ♪




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