 【 オペラ「夜鶯」】 ストラヴィンスキー,イーゴル 〔露〕 (1882.06.18〜1971.04.06) 88歳
 ストラヴィンスキーの父親はオペラ歌手だった。 「夜鶯」は、作曲者の初期の歌劇作品で、 「アンデルセンによる3幕の抒情物語」と 副題がついていて、1908年に 第1幕だけ書かれた。
第2、3幕が書かれ完成したのは、1913年で、 翌年の5月26日に、モントゥーの指揮により パリ・オペラ座で初演された。
この歌劇の重要部分は、1917年に更に 楽器編成(2管)を変えて、交響詩曲 「ナイチンゲールの歌」として改編されている。
ナイチンゲール(夜鶯)(S) 漁夫(T) 志那の皇帝(Br) 3人の日本の使節(T、Br、T) 死神(A)
第1幕は、ストラヴィンスキーの師である リムスキー・コルサコフの影響の濃い、 色彩的でなだらかな夜想曲風の イントロで始まる。
病の床にある皇帝を慰めるために、 ナイチンゲールがアリアを歌い、病が回復に 向かうが、日本からの使者が献じた 機械製の鶯との競争をさせようとしたため、 夜鶯は飛び去ってしまう。
機械製の鶯は宮廷第1歌手に任命されたが、 一向に歌わなかった。 すると、夜鶯が飛んできて、 美しい「死の園の歌」を歌い、 皇帝は力を取り戻した。
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