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...... 2022年05月22日 の日記 ......
■ 《 最後のロマン主義者 》   [ NO. 2022052201-1 ] co

【ヴァイオリン協奏曲 ロ短調 Op. 34 】
       
プフィッツナー,ハンス 〔独〕
(1869.05.05〜1949.05.22) 80歳 脳卒中
      

           
モスクワで生まれたプフィッツナーは、音楽家だった
父から音楽を学び、音楽院を卒業後は教師となったが、
1908年から18年までシュトラスブルク市の
音楽監督と同市の音楽院院長をつとめた。
 
20年からは、ベルリン芸術アカデミーで、
その後はミュンヘン音楽院で教えた。

23年にプフィッツナーが入院したとき、政権をとる前の
ヒトラーが訪問し、「私は政治の舞台でドイツの復興に
努力しているが、プフィッツナーもドイツ音楽の復興の
ために戦って欲しい」と言ったといわれている。

しかし、ヒトラーが政権をとると、ナチスの命令により
音楽活動を制限されるようになった。
47年10月、プフィッツナーはナチスの活動に
加担したとして、一級戦犯との訴状が提出された。

プフィッツナーはナチス党員ではなかったし、
音楽活動を妨害され、作品の上演も禁止されて
いたことなどの理由で、無実の判決がくだされた。

彼の芸術を記念し、普及することを目的とする
プフィッツナー協会が1950年に設立されている。

80歳の誕生日を祝ってまもなくの5月22日に、
ザルツブルクで亡くなったプフィッツナーは、
ウィーン・フィルハーモニーの発起で、
ウィーン中央墓地の名誉墓所に葬られた。

プフィッツナーの音楽様式はシューマン、
ワーグナーなどのドイツ・ロマン派を基盤としていて、
「最後のロマン主義者」と呼ばれている。

美しくロマンティックな響きをもつ協奏曲の
「ヴァイオリン協奏曲 ロ短調」は1923年に作曲され、
翌年の6月4日にニュールンベルクで初演された。
アルマ・ムーディに献呈された。

   第1楽章 Lebhaft, energisch - Langsam, sehr getragen 
        (活発に、決然と)
   第2楽章 Etwas Gemachlich 
        (ゆっくりと、非常にゆっくりと音を保って)



(ヴァイオリン)ライナー・キュッヘル
(管弦楽)  NHK交響楽団    
(指揮)   下野竜也       
        ♪ 私が聴いた音源 ♪




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