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...... 2022年05月14日 の日記 ......
■ 《 風景画家 》   [ NO. 2022051401-1 ] or

【 序曲「フィンガルの洞窟」Op. 26 】
         
メンデルスゾーン,ヤーコブ・ルードヴィヒ・フェリックス〔独〕
(1809.02.03〜1847.11.04) 38歳 クモ膜下出血
             

            
「フィンガルの洞窟」は、スコットランド北西沖の
大平洋にあるヘプリディース群島のうちの
スタッファ島にある大洞窟で、その地方の伝説上の
国王フィンガルの名を採って「フィンガルの洞窟」と
呼ばれている。
別名「ヘプリディース序曲」ともいわれる。

この曲は、その洞窟付近の風景を描写した標題音楽で、
かもめ飛ぶ島の岸、緑の海に口を開く大洞窟、岩に寄せる
白波の姿を目に見るように音で描いた作品である。

大作曲家ワーグナーは、この曲を聴いて
メンデルスゾーンを「第一級の風景画家」と賞嘆したが、
この曲はまったくなんの説明も要しないほど、
この孤島の淋しい美しさを描いている。

メンデルスゾーンは、20歳の1929年の春に初めて
ロンドンへ演奏旅行を行ない、7月にスコットランドに
旅してこの洞窟を見、家への手紙にこの序曲の
最初の主題の譜を書いて送った。

その冬ベルリンに戻ってからある席で、この島の
景色をたずねられて、「口では言えませんが、
音にするとこんなふうです」とピアノに向かって、
この序曲の主題と、その先の未完成草稿を
弾いて聴かせたという。

この年から1932年にわたり、ドイツ各地をはじめ、
オーストリア、イタリア、フランス、イギリスと
広範囲に大旅行を行なっているが、彼の音楽に
大きな教養と、霊感を与えている。

2度目のイギリス訪問となった1932年5月14日に
ロンドンのコヴェント・ガーデン座での、
フィルハーモニー協会の演奏会で、
メンデルスゾーンの指揮により初演され
絶大な喝采をあびた。



(管弦楽)プラハ交響楽団       
(指揮) ヴァーツラフ・スメターチェク
       ♪ 私が聴いた音源 ♪





メンデルスゾーン,ファニー(姉) 〔独〕
(1805.11.14〜1847.05.14) 42歳

5月14日が命日の姉のファニーは
「ピアノ三重奏曲」や歌曲「新しい愛、新しい生」
などを作曲している。

「ピアノ三重奏曲」=2019.05.14に     
歌曲「新しい愛、新しい生」=2021.5.14に掲載




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