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...... 2022年05月09日 の日記 ......
■ 《 うつろな心 》   [ NO. 2022050901-1 ] v

【 二重唱「ネル・コル・ピゥ」】
         
パイジェルロ,ジョバンニ〔伊〕
(1740.05.09〜1816.06.05) 76歳
          

             
十八世紀後半最大のオペラ・ブッファ(喜歌劇)の
作曲者の1人であるパイジェルロは、282年前の
5月9日にイタリアのタラントで生まれた。

76歳のときにナポリで世を去るまでに、
100曲を越えるオペラ・ブッファを上演し、
当時におけるイタリア最大の作曲家として、
名声をほしいままにしていた。

ペルゴレージによって開拓されたオペラ・ブッファは、
次の世代のナポリ派の作曲家によって発展させられ、
さらに後のモーツァルト、ロッシーニへと受け継がれるが、
十八世紀の後半にナポリ派のオペラ・ブッファの
作曲家として、最も華々しい活躍をしたのが、
パイジェルロとチマローザだった。

80曲以上のオペラ、ミサ曲、その他の多くの
宗教音楽、交響曲、ピアノ協奏曲を作曲している。
オペラ・ブッファが、今日全曲上演されることが
あるのは、彼がロシア宮廷に招かれてペテルブルグ
滞在中に上演した「セヴィリアの理髪師」一曲
くらいのもので、他の大部分は忘れ去られ、
わずかにオペラの中の2・3の独唱曲が
古典イタリア歌曲として歌われているにすぎない。

喜歌劇「水車屋の娘」の中で歌われる
アリエッタ「ネル・コル・ピゥ」(うつろな心)は、
当時のヒットソングで、ベートーベンや
パガニーニはこれを主題にした変奏曲を書いた。



ネル・コル・ピゥ

私の心はもはや輝かしい青春を感じない
私の苦しみの原因は 恋よ おまえの罪だ
私はさいなまれ 突かれ 刺され さかれてしまった
ああ 憐めよ 恋はただ私を絶望させるものだ




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