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...... 2022年05月03日 の日記 ......
■ 《 最古のバレエ 》   [ NO. 2022050301-1 ] or

【 バレエ音楽「ジゼル」】
       
アダン,アドルフ・シャルル 〔仏〕
(1803.07.24〜1856.05.03) 53歳
          

          
アダンはパリで生まれ、166年前の5月3日に
生地で53年の生涯を閉じた。

父はパリ音楽院のピアノ教授だったが、
アダンは作曲家を志して同音楽院で学び、
オペラやバレエの劇場音楽の作品を残した。
14のバレエ音楽を書いたが、「ジゼル」は
6番目の作品だった。

2幕の幻想的バレエ「ジゼル」は、1841年の
初演以来、たえることなく上演され続けてきた
最も古いバレエである。

「ジゼル」は、当時ヨーロッパを風靡した、
浪漫主義運動の所産として生まれ、このころの
バレエを総称する「ロマンティック・バレエ」の
代表的な作品となった。

バレリーナが軽いチュチュを着け、トー・シューズを
履いて踊るようになったのはこのころからで、
それはバレエの進展に大きな革新をもたらした。

ハイネの「ドイツ物語」(若くして結婚前に死んだ
踊り好きの娘たちが生前、満たされなかった
踊りへの情熱から、深夜、墓を抜け出して踊り、
通りがかりの若者を誘って死ぬまで踊り抜かせる
というヴィリたちの物語) を基に台本が書かれた。

   第1幕 ライン川に近い平和な村の広場
       ヒロインのジゼルが、恋人のアルブレヒトの
       剣で胸を突き刺し息絶えてしまうまで。
   第2幕 夜更けの森の中
       ヴィリになったジゼルを、アルブレヒトは
       この世に引き戻そうとするが、無理だとわかり、
       悲嘆と絶望に昏倒する。

この「ジゼル」の音楽は、劇的な展開の手法として、
同じ主題が何度も繰り返されるライトモティーフが
主要な特徴の一つだが、後に、ドリーブや
チャイコフスキーが継承し、その後のバレエ音楽の
作曲に一つの新しい道を開いた。



(管弦楽) アカデミー室内管弦楽団
(指揮)  ネヴィル・マリナー  
       ♪ 私が聴いた音源 ♪





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