 【 交響詩「死の鳥」作品29 】 ラフマニノフ,セルゲイ・ヴァシリエヴィチ〔露〕 (1873.04.01〜1943.03.28) 70歳《 変拍子 》
 ラフマニノフは、1905年にドイツの画家の アーノルド・ベックリンの名画「火の鳥」をパリで観たが、 この名画から霊感を得てこの年の秋に 交響詩の作曲にとりかかった。
8分の5拍子の変拍子を用いて、死の波の気味悪い 静寂な動きを暗示的に表現しようと試みた。
1909年ラフマニノフは、36歳の誕生日を迎えた その丁度一カ月後にあたる5月1日に、 モスクワで自らの指揮により初演された。
ヴァイオリンの苦悩にみちた半音階下降を背景にして、 チェロがグレオリオ聖歌「ディエス・イレ」(怒りの日)を 暗示する部分は、感動的である。

(管弦楽)セントルイス交響楽団 (指揮) レナード・スラットキン ♪ 私が聴いた音源 ♪
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