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...... 2022年04月30日 の日記 ......
■ 《 唯一のオペラ 》   [ NO. 2022043001-1 ] o

【 オペラ「ペレアスとメリザンド」】
        
ドビュッシー,クロード・アシル〔仏〕
(1862.08.22〜1918.03.25) 55歳 大腸癌
       

            
ドビュッシーが完成させた唯一のオペラである
「ペレアスとメリザンド」 は、近代オペラ中
最高の作品のひとつに数えられる。

ベルギーの劇作家モーリス・メーテルリンクの
戯曲を基に、架空の国のアルモンドを舞台にした
5幕のオペラで、1902年に作られた。

全曲は朗読風の一種のレチタティーボによって
貫かれ、いっさいの気分や感情は
管弦楽によって描かれている。

作曲の年の4月30日にパリのオペラ・コミック座で
アンドレ・メサジェの指揮により初演されたが、
保守的なパリの聴衆にとって、この画期的なオペラは、
簡単には受け入れられなかった。
しかし、数年後には世界各地で上演されるようになった。

    ペレアス (T or Br)アルモンドの王アンケルの孫
    メリザンド(S)  遠い国の王女
    ゴロー  (Br)  ペレアスの父親違いの兄

ゴローは森の中の泉のほとりで出会った
メリザンドを連れ帰り、妻とする。
しかし、メリザンドはペレアスと親しくなってしまう。
ゴローは、ペレアスに城を出るよう忠告する。
出発を前にして、ペレアスとメリザンドが
愛を告白しあっているところを見たゴローは、
ペレアスを剣で刺してしまう。
瀕死のメリザンドも、生まれたばかりの
子どもを残して世を去る。

ドビュッシーが作曲した4年前の1898年に、
フォーレも劇付随音楽を作曲し、後に交響組曲として
編んでいるし、1903年にはシェーンベルクが
大編成のオーケストラのための交響詩を、
1905年にはシベリウスが劇付随音楽を作曲している。


 

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