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...... 2022年04月22日 の日記 ......
■ 《 唯一のチェロ曲 》   [ NO. 2022042201-1 ] co

【 チェロ協奏曲ニ短調 】
       
ラロ,エドゥアール 〔仏〕
(1823.01.27〜1892.04.22) 69歳
       

           
ラロは、スペイン系のフランス人(祖父の代までは
生粋のスペイン人だった)で、生地のリルの学校で
ヴァイオリンとチェロを学び、16歳でパリ音楽院に
入学して、ヴァイオリンと作曲を学んだ。

音楽院で仲間と共に、弦楽合奏団を設立し
ヴィオラ奏者をつとめた。
サン=サーンスの呼びかけで1871年に結成された
フランスの器楽音楽振興のための組織である
国民音楽協会に、シャブリエと共に参加し活動した。

22歳ごろから作曲を始めたが認められず、
42歳の時に結婚したアルト歌手のベルニエに励まされ、
50歳を過ぎてからようやく名声を得ることができた。

彼の友人であるスペイン生まれの大ヴァイオリニストの
サラサーテによって初演された
「ヴァイオリン協奏曲第1番」と「スペイン交響曲」で、
ラロは一流の作曲家として認められるようになり、
その後もバレエ音楽やオペラの作品を作曲している。
130年前の4月22日に、パリで69年の生涯を閉じた。
 
54歳のときに作曲した「チェロ協奏曲」は、
ラロの書いた唯一のチェロ曲である。
彼が古典音楽の大家から学んだ構成の確実さ、
主題の個性的特徴、曲全体を貫く民族的香気、
管弦楽法の美しさがあいまって、この曲を傑作とした。

華やかな雰囲気を持つ、3つの楽章で構成されていて、
ところどころには、スペイン音楽の要素も顔をのぞかせる。
第2楽章だけ取り出されて「間奏曲」の題名で
小品として演奏されることも多い。

  第1楽章 Prelude: Lento - Allegro maestoso - Tempo1
  第2楽章 Intermezzo: Andantino con moto - Allegro presto -
       Andantino(Tempo1) - Allegro presto
  第3楽章 Introduction : Andante - Allegro vivace



(チェロ)ハンナ・チャン           
(管弦楽)ローマ聖チェチェーリア音楽院管弦楽団
(指揮) アントニオ・パッパーノ       
            ♪ 私が聴いた音源 ♪




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