【 チェロ協奏曲ニ短調 】 ラロ,エドゥアール 〔仏〕 (1823.01.27〜1892.04.22) 69歳
ラロは、スペイン系のフランス人(祖父の代までは 生粋のスペイン人だった)で、生地のリルの学校で ヴァイオリンとチェロを学び、16歳でパリ音楽院に 入学して、ヴァイオリンと作曲を学んだ。
音楽院で仲間と共に、弦楽合奏団を設立し ヴィオラ奏者をつとめた。 サン=サーンスの呼びかけで1871年に結成された フランスの器楽音楽振興のための組織である 国民音楽協会に、シャブリエと共に参加し活動した。
22歳ごろから作曲を始めたが認められず、 42歳の時に結婚したアルト歌手のベルニエに励まされ、 50歳を過ぎてからようやく名声を得ることができた。
彼の友人であるスペイン生まれの大ヴァイオリニストの サラサーテによって初演された 「ヴァイオリン協奏曲第1番」と「スペイン交響曲」で、 ラロは一流の作曲家として認められるようになり、 その後もバレエ音楽やオペラの作品を作曲している。 130年前の4月22日に、パリで69年の生涯を閉じた。 54歳のときに作曲した「チェロ協奏曲」は、 ラロの書いた唯一のチェロ曲である。 彼が古典音楽の大家から学んだ構成の確実さ、 主題の個性的特徴、曲全体を貫く民族的香気、 管弦楽法の美しさがあいまって、この曲を傑作とした。
華やかな雰囲気を持つ、3つの楽章で構成されていて、 ところどころには、スペイン音楽の要素も顔をのぞかせる。 第2楽章だけ取り出されて「間奏曲」の題名で 小品として演奏されることも多い。
第1楽章 Prelude: Lento - Allegro maestoso - Tempo1 第2楽章 Intermezzo: Andantino con moto - Allegro presto - Andantino(Tempo1) - Allegro presto 第3楽章 Introduction : Andante - Allegro vivace
(チェロ)ハンナ・チャン (管弦楽)ローマ聖チェチェーリア音楽院管弦楽団 (指揮) アントニオ・パッパーノ ♪ 私が聴いた音源 ♪
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