[PREV] [NEXT]
...... 2022年04月12日 の日記 ......
■ 《 ロマン的な歌劇 》   [ NO. 2022041201-1 ] or

【 歌劇「オベロン」序曲 】
     
ウェーバー,カルル・マリア・フォン〔独〕
(1786.11.18〜1826.06.05) 39歳 結核
    

    
ウェーバーはなによりも先ず、オペラの作曲家だったが、
他にもドイツの国民的感情を力強く表した。
歌曲やクラリネットのための作品、標題音楽の
萌芽となった「舞踏への勧誘」をはじめ、
多くのピアノ曲などを作曲した。

豊満な劇的効果と、華麗で多様な色彩美を
発揮する声楽曲、器楽曲は、ロマン主義音楽の
暁の鐘であり、後の多くのロマン派の作曲家たちに
新しい道を暗示した。

ウェーバーは、指揮棒を使って指揮をした
最初の1人として、近代指揮法の発達に寄与した。

歌劇「オベロン」は、1826年4月12日に
コヴェント・ガーデンで彼自身の指揮で初演され
好評だったが、特に序曲は大成功を博した。
初演の後、ウェーバー自身が「私の生涯のうちで
最も素晴らしい成功だ。この勝利の感動は
筆舌に尽くし難い」と妻に宛てて書いている。

しかしこの初演後、二ヶ月足らずの6月5日に
ロンドンで、不帰の客となった。
座骨を患い、4歳になるまで歩行ができなかった
ウェーバーだったが、胸と喉頭の結核のため、
39歳という若さで生涯を終えた。

「オベロン」(妖精の国の王様)はその後、
歌劇として通して上演されることは次第に少なくなり、
序曲だけが、さかんに演奏されるようになった。

ロマン的な歌劇の筋や内容を暗示するような、
妖精たちの不思議な世界や熱烈な愛などが
如実に描かれ、さらに優れた描写的な手法で、
暴風雨や難破の様子などが極めて
巧みにしめされている



(管弦楽)クリーヴランド管弦楽団
(指揮) ジョージ・セル    
      ♪ 私が聴いた音源 ♪





...... トラックバックURL ......
  クリップボードにコピー

...... 返信を書く ......
[コメントを書く]
タイトル:
お名前:
メール:
URL:
文字色:
コメント :
削除用PW:
投稿キー: