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...... 2022年04月07日 の日記 ......
■ 《 邦楽と洋楽の融合 》   [ NO. 2022040701-1 ] s

【 箏曲「春の海」】
        
宮城道雄 〔日〕
(1894.4.7〜1956.6.25) 62歳 事故死
           

             
箏曲演奏家の宮城道雄は、明治27年4月7日に
兵庫県で生まれた。
7歳のときに失明し、9歳から生田流の箏曲を
師事したが、12歳で早くも師匠の免許を得、
指導者、演奏家、作曲家として活躍した。

国内だけでなく、海外にも演奏旅行を行ない、
各地で称賛を受けた。

昭和5年東京音楽学校に迎えられ、引き続き
東京芸術大学教授として教育の面にも力を入れた。

彼はまた伝統楽器の改良や、新しい楽器の
発明もし、十七弦などを製作している。

昭和31年6月25日大阪での演奏会に向かう途中、
東海道刈谷付近で誤って列車から落ちて
不慮の死を遂げ、62年の生涯を閉じた。

彼の作品は、クラシック音楽の影響を受けていて、
構成感(形式感)と拍節感の明晰さや、主旋律と
伴奏の対比を特徴としている。

琴と尺八の二重奏曲の「春の海」は歌を伴わない
小品で、A-B-Aの三部形式でできていて、
Aは春の海の波や、かもめの声などを描写した
緩徐な部分、Bは陽気な船歌と、春霞ののどかさを
巧みにおりまぜた早いテンポで作られている。

女流ヴァイオリニストのシュメーによって、
尺八部がヴァイオリンに編曲されて、
2人によるレコードも吹き込まれた。
フルートなどに編曲されたものもあって、
外国人によって演奏されることもある。

箏曲(そうきょく)は、箏(琴)を主体として
書かれた音楽のことだが、多くは歌つきの曲として
書かれているので、箏を習う人は必ず歌を教わる。
そこで「箏を習う」とはいわず、「箏曲を習う」という。




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