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...... 2022年03月24日 の日記 ......
■ 《 相次ぐ不幸 》   [ NO. 2022032401-1 ] co

【 ピアノ協奏曲 ト短調 作品33 】
         
ドヴォルザーク,アントニン 〔チェコ〕
(1841.09.08〜1904.05.01) 62歳 脳出血
         

           
ドヴォルザークは、ピアノ、ヴァイオリン、
チェロのための協奏曲を1曲ずつのこしている。

カレス・スラフコフスキーの依頼により書かれた
「ピアノ協奏曲のト短調」は1876年35歳の
秋に作曲されたが、その後何度か草稿の変更がされ、
1878年3月24日にプラハでスラフコフスキーの
ピアノにより初演され彼に献呈された。

チィコフスキー、グリーグ、ラフマニノフなど
19世紀後半のピアノ協奏曲に比べて、ピアノパートの
鮮やかなテクニックの見せ場やヴィルトゥオーゾ的な
華やかさに欠けると評価されてきた。

演奏される機会が比較的少なく、ドヴォルザークの
レパートリーの中では、地味な存在だが、
管弦楽と調和したドヴォルザーク一流のロマンチシズムと
リリシズムが表現された作品である。

3楽章からなり、民族主義的な色の濃い作品を
書き始めたころのものである。
第1楽章は、作曲の前年に長女を亡くした
深い悲しみがこめられているかのような雰囲気が
全体を覆っている。

初演の前年には、次女と長男も世を去ったが、
初演の年には娘が誕生し、後に2男4女の
父親となった。

ベートーベンの協奏曲の様式を踏襲しているが、
楽想やリズムと力性の扱い方に独創味がある。

         第1楽章 Allegro agitato
         第2楽章 Andante sostenuto
         第3楽章 Allegro con fuoco



(ピアノ)ピエール=ローラン・エマール
(管弦楽)マリインスキー劇場管弦楽団 
(指揮) チャールズ・マッケラス   
        ♪ 私が聴いた音源 ♪




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