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...... 2022年03月22日 の日記 ......
■ 《 劇的物語 》   [ NO. 2022032201-1 ] o

【 劇的物語「ファウストの刧罰」Op. 24 】
          
ベルリオーズ,ルイ・エクトル 〔仏〕
(1803.12.11〜1869.03.08) 65歳
          
ゲーテ,ヴォルフガング・フォン 〔独〕
(1749.08.28〜1832.03.22) 82歳
        

           
ドイツ古典派最高の詩人であるゲーテは、
フランクフルトで生まれ、190年前の3月22日に
82年の生涯を閉じた。
一生の大部分を小国家・ヴァイマル公国の君主
カール・アウグストの相談役として過ごした。

代表作には小説「若きウェルテルの悩み」
「ウィルヘルム・マイスターの修業時代」、
自伝「詩と真実」などがあるが、中でも最も重要な
作品は、ゲーテの生涯のほとんどを費やして
書かれた大作の戯曲「ファウスト」で、十五世紀の
ドイツに実在した“ファウスト”という
詐欺師の伝説を元にしている。

ファウストは、占星術や錬金術、かつまた魔術や
霊媒術を駆使すると自称し、生きているうちから
さまざまな噂や風聞に包まれていた。
ゲーテは、この伝承に強烈な印象をもち、
さまざまな場面やエピソードを追加して
長大な戯曲に仕立てた。

あらゆることを知り尽くしたいと願うファウストは、
人間の有限性ゆえにそれが出来ず、ついには
悪魔メフィスト・フェレスと契約を結び、
悪を重ねながら世界と宇宙の隅々まで巡り歩き、
最後には地獄に落ちるという物語。

彼の作品は多くの作曲家によって、オペラ化されたり
劇音楽や歌曲として作曲されている。
劇的物語「ファウストの劫罰」は、最も有名でゲーテの
崇拝者だったベルリオーズは25歳のときに
「ファウストの入場」を作曲している。

そして、17年後に再び「ファウスト」を作曲する
意欲にかられ、原作よりかなり自由に、また自ら
創作した歌詞を含むフランス語の台本によって、
翌年にこの「ファウストの刧罰」を完成させた。
この曲の真価が認められたのは、
彼の死後8年も経てからだった。

合唱・独唱に大規模なオーケストラを伴う、
2時間半の作品となっている。
歌劇は、舞台装置や衣装、演技などをもっているが、
この劇的物語はこれらは有しない。
しかし、歌劇として上演されることもある。

全4部から出来ていて、この劇音楽中、管弦楽のみで
演奏される「ハンガリー行進曲(ラコッチ行進曲)」
「妖精の踊り」、「鬼火のメヌエット」は、
組曲として、しばしば演奏会で奏される。



ロマンス「燃える恋の思い」

(メゾソプラノ) モニカ・グロープ  
(管弦楽)  フィンランド放送交響楽団
(指揮)   ムハイ・タン      
        ♪ 私が聴いた音源 ♪




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