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...... 2022年03月10日 の日記 ......
■ 《 水の精 》   [ NO. 2022031001-1 ] ch

【 フルート・ソナタ「ウンディーネ」Op. 167 】
       
ライネッケ,カルル 〔独〕
(1824.06.23〜1910.03.10) 85歳
           

             
ドイツロマン派の流れをくみ、作曲家、ピアニスト、
指揮者、教育者として活躍したライネッケは、
当時デンマーク領のアルトナで生まれ、
112年前の3月10日にライプツィヒで
85年の生涯を閉じた。

有名な教育者で、音楽理論や音楽教育書の
著作を出していた父親のルドルフ
(1798〜1883)から教育を受けた。

12歳で演奏家としてデビューし、19歳のときに
北欧に演奏旅行をし、ライプツィヒでメンデルスゾーンや
シューマンに師事した後、音楽学校の教師をした。
後にデンマークで宮廷ピアニストとなったが、
その頃、リストの娘のコジマにピアノを教えている。

36歳のときに、ライプツィヒ・ゲヴァントハウスの
指揮者に就任したが、音楽院の教授も兼ねていた。

ライネッケの音楽は、メンデルスゾーンやシューマンを
基盤に出発しワーグナー、ブラームスの影響を受けた。

彼は優れたピアニストだったが、モーツァルトの作品の
解釈者としても有名で、モーツァルトなどの
ピアノ協奏曲のために、多くのカデンツァを書いている。

オペラ「マンフレッド王」他、幅広い分野の
多くの作品を残している。

1881年に作曲したソナタ「ウンディーネ」は、
フリードリヒ・フーケの戯曲「ウンディーネ」に
描かれた水の精「ウンディーネ」の悲しい物語りを
基にして書かれたフルートとピアノのためのソナタで、
4楽章からなる叙情的で美しいメロディーが
魅力の作品である。

物語りは、ウンディーネが騎士のフルトブラントに
恋をして結婚し、人間の魂を持ったがやがて
夫は他の女性に心を移してしまう。
精霊の世界では、夫が不実の場合には、妻が
夫に死を与えなくてはならないという掟があり、
ウンディーネはその掟に従い、フルトブラントの前に
現れ口づけすると、彼はその腕の中で息絶える。

       第1楽章 Allegro
       第2楽章 Intermezzo: Allegreto vivace-
            Piu,quasi andante
       第3楽章 Andante tranquilo-Molto vivace
       第4楽章 Finale: Allegro molto agitato ed
            appassionato,quasi presto



(フルート)前田綾子
(ピアノ) 長尾洋史
    ♪ 私が聴いた音源 ♪





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