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...... 2022年03月07日 の日記 ......
■ 《 コーカサス風 》   [ NO. 2022030701-1 ] or

【 交響詩「タマーラ」】
    
バラキレフ,ミリー・アレクセイエヴィチ〔露〕
(1837.01.02〜1910.05.29) 73歳《 コーカサス風 》
    

     
「ロシア国民音楽の父」といわれていたグリンカが、
才能を高く評価していたバラキレフは、キュイ、
ムソルグスキー、リムスキー=コルサコフ、ボロディンと
共に形成した〈ロシア5人組〉(力強い仲間)の
指導者として、ロシア国民主義音楽を大成させた
功績は極めて大きい。

彼は上流社会の生まれで、無料の音楽学校を
創設したり、ペテルブルクの宮廷礼拝堂の
楽長をつとめたりした。

バラキレフは、コーカサス地方の民族音楽の
研究でも知られているが、コーカサスに流刑された
レルモントフの詩を愛していた。
彼の詩に作曲したものが「タマーラ」で、
東方的内容と夢幻的性格は、千夜一夜物語と
共通したものを感じさせる。

1883年3月6日にバラキレフの指揮により
サンクトペテルブルクで初演された。

コーカサス風の旋律を用い、熱狂的なグルジア舞曲の
レズギンカも繰り広げられる作品だが、
リストの交響詩に傾倒していたバラキレフは、
リスト風の壮大な交響詩をめざしていて、この曲は
深い尊敬の念をこめてリストに捧げられた。

旅人たちと、天使のように美しくもまた邪な
悪魔のような女王タマーラとの一夜が明けると、
死骸となって涙とともに運ばれてゆく・・・
コーカサスの昔話を題材とした詩である。



(管弦楽)ソビエト国立管弦楽団    
(指揮) エフゲニー・スヴェトラーノフ
       ♪ 私が聴いた音源 ♪




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