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...... 2022年02月20日 の日記 ......
■ 《 アンドレイ・タルコフスキーの追憶に 》   [ NO. 2022022001-1 ] co

【 ノスタルジア 】
          
武満 徹 〔日〕
(1930.10.08〜1996.02.20) 65歳 膀胱癌
            

             
日本が生んだ現代音楽の第一人者の武満徹は、
東京で生まれた。
音楽学校で学んだ経歴はなく、個人的に
作曲のレッスンを受け、20代のころから次々と
作品を発表していた。

彼の作品における微妙な色合いをかもし出す
オーケストレーションは独特の魅力を持っており
“タケミツ・トーン”として知られている。

数多くの作品を書いたが、映画、テレビ、
演劇などの音楽も手がけていて、琵琶と尺八を
効果的に使用している作品もある。

彼は、オペラの作品を晩年に書こうと試みたが、
完成することはなく、26年前の2月20日に
膀胱癌のため65年の生涯を閉じた。

映画音楽の大家でもあった武満だが、
1983年製作の映画「ノスタルジア」の
映画監督アンドレイ・タルコフスキーは
武満が愛した映画監督の一人だった。

タルコフスキーの最高傑作の「ノスタルジア」は
ソ連を出国してイタリアで撮影されたが、
翌年に亡命をし、1986年12月29日に
胃癌のためパリで客死した。

その翌年に、彼を追悼して作られた美しい
哀歌が、ヴァイオリンと弦楽合奏曲のための
「ノスタルジア」で、57歳のときに作曲した。

ヴァイオリンが延々淡々と美しいメロディを
紡ぎ、美しさに溢れている作品である。



(ヴァイオリン)鈴木理恵子       
(管弦楽) 東京フィルハーモニー交響楽団
(指揮)  本名徹次          
         ♪ 私が聴いた音源 ♪




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