 【 夏の協奏曲 】 ピツェッティ,イルデブランド〔伊〕 (1880.09.20〜1968.02.13) 87歳
 パルマで生まれたピツェッティは、パルマ音楽院で グレオリア聖歌とイタリア古典声楽のポリフォニーを 学んだことが、彼の芸術精神と作風の形成に 根元的な影響を与えた。
後に、母校の教授を経て、フィレンツェ音楽院の 教授から院長になった。 マリア夫人の急逝後、ミラノ音楽院の院長に転じたが、 更にその後、ローマのサンタ・チェチリア音楽院の 教授から院長に任命され、71歳の定年退職まで この地位にあった。
退職後は、オペラ、楽劇、管弦楽、室内楽、歌曲など 多くの作品を残し、54年前の2月13日に ローマで87年の生涯を閉じた。
1940年(昭和15年)に皇紀2600年 (初代天皇の神武天皇が即位した年からのカウント)を 迎える日本からの依頼で「交響曲イ調」を作曲している。 その年の12月に東京と大阪で行なわれた 奉祝演奏会で他の3曲と共に演奏された。
ドイツ リヒャルト・シュトラウス「祝典音楽」 フランス ジャック・イベール 「祝典序曲」 ハンガリー ヴェレシュ・シャーンドル「交響曲」
「夏の協奏曲」は、1929年にローマで作曲された。 文字や絵画には全く関係がなく、各楽章に季節の感覚の 音楽表現が示されているが、標題音楽ではない。
美しい夏の朝の、露に湿ったさわやかな 平原を想わせる「朝の曲」の第1楽章。 「夜曲」の第2楽章。 カンパーニャの祭りを描き、民謡風の旋律の 「ガリアルダとフィナーレ」の第3楽章。
第1楽章 Mattutino: Vivace e arioso 第2楽章 Notturno: Largo 第3楽章 Gagliarde e Finale: Allegro vigoroso

(管弦楽)テッサローニキ州立交響楽団 (指揮) マイロン・ミカイリディス ♪ 私が聴いた音源 ♪
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