 【 ピアノ協奏曲 第20番 ニ短調 K. 466 】 モーツァルト,ヴォルフガング・アマデウス〔墺〕 (1756.01.27〜1791.12.05) 35歳
 モーツァルトは50曲をこえる協奏曲を残している。 しかも、ほとんどあらゆる楽器(ピアノ・ヴァイオリン ・フルート・クラリネット・ホルン・ファゴット・フルート とハープ)に渉っていることも注目される。
「ニ短調 K. 466」を作曲した1785年は、 ウィーンでの生活も油が乗り切った時期で、 ハイドンとの個人的交友も始まっている。 しかし、経済的に苦しい生活には変わりなかった。
この曲は特に名高い協奏曲だが、短調の作品は ハ短調とこの2曲しか書いてない。 暗く激情的な性格をもつものだが、ベートーベンや ブラームスもこの曲に心を寄せていたといわれる。
ベートーベンは、第1楽章と終楽章にそれぞれ 一つずつのカデンツァを書いている。
初演は、完成の翌日の2月11日にモーツァルト自身の ピアノ独奏により、予約演奏会でおこなわれた。 たまたま父のレオポルドがウィーンに来ていて、 この初演を耳にし、娘のナンネルに宛てた手紙に 次のように知らせている。 (レオポルドは翌年の5月に死去)
「ヴォルフガングは、新作の素晴らしいピアノ協奏曲を 弾いた。これは昨日我々が着いたとき、まだ写譜屋に あったのだ。そのために、お前の弟は原稿をすっかり 調べることが出来ず、第3楽章のロンドをあらかじめ 全部弾いてみる余裕がなかった。 この(情熱的な)協奏曲はニ短調だ」
第1楽章 Allegro 第2楽章 Romance 第3楽章 Rondo: Allegro assai

(ピアノ)ヴィルヘルム・ケンプ (管弦楽)ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団 (指揮) ヘルベルト・フォン・カラヤン ♪ 私が聴いた音源 ♪
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