 【 歌劇「雪娘」より「道化師の踊り」】
リムスキー=コルサコフ, ニコライ・アンドレイ・ヴィチ〔露〕 (1844.03.18〜1908.06.21) 64歳

歌劇「雪娘」は、リムスキー=コルサコフが 36歳の年から翌年にかけて作曲された。 台本はアレクサンドル・オストロフスキーの 「春の物語」をもとにして彼自身が書いた。
古いロシアの太陽神崇拝時代の邪教的風俗と、 ロシアの自然に対する彼の愛着とが、 この歌劇の作曲の動機となった。
恋をすれば死んでしまう運命の雪娘が、羊飼いの 彼の恋を得て、夏の太陽の神ヤリーラの光を受け 消え去ってしまうという、寒い北の国ペレンディの 冬の王の娘の雪娘の物語である。 プロローグと4幕で構成されている。
全曲を通じて、R=コルサコフが採譜した ロシア民謡から意識的に借用された民謡調が顕著で、 楽器編成もそれまでの彼の歌劇にはみられない、 大規模なものとなっていて、色彩的効果に富んでいる。
第3幕の中頃、森の中で人々が夏の到来を祝って 踊る場面の「道化師の踊り」(軽業師の踊り)は、 ロシア舞曲のリズムをもった音楽で、 単独で演奏されることが多い。
この歌劇の初演は、1882年2月10日に ペテルブルクのマリンスキー劇場で行なわれた。

(管弦楽)フィラデルフィア管弦楽団 (指揮) ユージン・オーマンディー ♪ 私が聴いた音源 ♪
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