 【 ピアノ三重奏曲 第2番 ニ短調 Op. 9 】 ラフマニノフ,セルゲイ・ヴァシリエヴィチ〔露〕 (1873.04.01〜1943.03.28) 70歳
 ラフマニノフは「悲しみの三重奏曲」を2つ書いた。 「第1番 ト短調」は作品番号のない単一楽章で 1892年に作曲した。 翌年の1893年に書いた「ニ短調 作品9」は 第2番と呼ばれている。
第1番は1892年1月30日に ラフマニノフの ピアノにより初演されたが、出版されたのは、 1947年になってからだった。
チャイコフスキーがモスクワ音楽院の院長 ニコライ・ルビンシティンの死に際して 1881年3月に 作曲した「ピアノ三重奏曲」 《偉大な芸術家の想い出のために》の 第1楽章を手本にして書いている。
そして、第2番は1893年11月6日に 敬愛するチャイコフスキーの突然の死を悼んで 書書き始め、12月には完成し、翌年の1月末日に ラフマニノフのピアノにより初演された。
20歳のラフマニノフのみずみずしい感性が 生かされている作品である。
葬送の鐘を模倣したピアノの荘厳な和音から始まる。 悲しげな旋律が重ねられていく。 主題と6つの変奏曲は、自作の幻想曲からとられている。
第1楽章 Moderato-Allegro vivace 第2楽章 Quasi variazione 第3楽章 Allegro risoluto

(ピアノ) ボリス・ベレゾフスキー (ヴァイオリン)ドミートリー・マフチン (チェロ) アレクサンドル・クニャーゼフ ♪ 私が聴いた音源 ♪
|
|