[PREV] [NEXT]
...... 2022年01月26日 の日記 ......
■ 《 室内楽への関心 》   [ NO. 2022012601-1 ] ch

【 弦楽四重奏曲 第2番 ニ長調 】
         
ボロディン,アレクサンドル
       ポルフィリェヴィチ〔露〕
(1833.11.12〜1887.2.27) 53歳 
         

              
民族的特色を生かしたロシア国民学派の音楽は、
グリンカによって始まり「五人組」に引き継がれた。

ボロディンが29歳のときに加わって出来たのが、
国民学派のロシア五人組(力強い仲間)である。
キュイ(1835〜1918)(築城学の権威)
バラキレフ(1837〜1910)(数学専攻)
ムソルグスキー(1839〜1881)    
リムスキー=コルサコフ(1844〜1908)

当時、ロシア国民学派の仲間の関心は、歌劇や
標題音楽や歌曲にあって、室内楽などの抽象的な
純粋器楽にはあまり興味を示さなかった。

キュイは弦楽四重奏曲のことを、「音楽の退屈な種類」
と呼び、バラキレフはバッハのフーガでさえ
「挽臼が回っている」と評した。

そのなかにあってボロディンだけは、室内楽に
かなりの興味を示し、初期のピアノ五重奏曲の他に
弦楽四重奏曲を2曲残した。

化学者として活躍をしていたボロディンは、
一つの作品の完成までに長い年月を要したため、
「弦楽四重奏曲第1番」の完成には4年を費やした。

「弦楽四重奏曲第2番」は1881年に作曲し、
翌年の1月26日に初演されたが、その後も
手を加えたため、現在演奏されるものは、
その4年後に完成されたものである。

第1番では、古典的なソナタの構成によって
楽想を展開しているが、第2番では「構成」は
ゆるいものとなり、特性ある情緒的な旋律や、
和声や調性の変化による、色彩的効果が
全面にでている。

第3楽章の夜曲(Notturno)は、きわめて
美しい抒情的な楽章で、演奏会などでは
独立して演奏されることが多い。

         第1楽章 Allegro moderato
         第2楽章 Scherzo: Allegro
         第3楽章 Notturno: Andante
         第4楽章 Finare: Andante-vivace



(演奏)ボロディン弦楽四重奏団
     ♪ 私が聴いた音源 ♪




...... トラックバックURL ......
  クリップボードにコピー

...... 返信を書く ......
[コメントを書く]
タイトル:
お名前:
メール:
URL:
文字色:
コメント :
削除用PW:
投稿キー: