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...... 2022年01月08日 の日記 ......
■ 《 クリスマス協奏曲 》   [ NO. 2022010801-1 ] e_co

【 合奏協奏曲 第8番 ト短調 】
       
コレルリ,アルカンジェロ〔伊〕
(1653.02.17〜1713.01.08) 59歳
        

      
コレルリは、十七世紀にイタリアのクレモナの
名工たちによって急速に発達し、普及した
バイオリンの最初の名演奏家であり、
大作曲家だった。

彼の前半生については詳しく分らないが、
後半生は貴族社会に受け入れられて、
贅沢な生活をしていた。
309年前の1月8日に生涯を閉じ、
ローマのパルテオンに埋葬された。

バイオリン奏法におけるローマ楽派を確立し、
多くの弟子を育てて、全ヨーロッパに大きな影響を
及ぼしたコレルリは、同時代の音楽家たちから、
「音楽家のプリンス」とか「現代のオルフェウス」
などと呼ばれて尊敬を集めていた。

彼の作品としては、トリオ・ソナタ48曲、
バイオリン・ソナタ12曲、合奏協奏曲12曲の
合計72曲が現存しているにすぎない。

合奏協奏曲全12曲中最もよく演奏されるのが
第8番の「クリスマス協奏曲」である。

当時は、協奏曲集やソナタ集にクリスマス用の
作品を含めるのが、 習慣とされていた。
コレルリは、この曲に主の降誕を象徴する
シチリア舞曲のパストラールを加え、
楽譜に「キリスト降誕の夜のためにつくられた」と
記している。

終楽章のラルゴでは、あたりに立ちこめた霧が
にわかに晴れ上がったかのような、
明るく澄み切った印象を与えている。

キリスト降誕の物語は、受難劇と同様に、
中世の教会においてドラマ化の対象とされ、
バッハの時代までしばしば上演されて、芸術の
あらゆる分野で傑作を生み出すももととなった。

当時、ローマでは降誕祭のころ近在から集まった
羊飼いたちが、臨時につくられた祭壇の前で
ピッフェロと呼ばれる一種のバッグパイプで
シチリア舞曲風の牧歌を吹き鳴らして主の降誕を
祝う習慣があった。
コレルリはローマに居住していたので、この習慣に
接してきたことから作品が出来上がったのだろう。

         第1楽章 Vivace
         第2楽章 Allegro
         第3楽章 Adagio-Allegro-Adagio
         第4楽章 Vivace
         第5楽章 Allegro
         第6楽章 Pastorale: Largo



(ヴァイオリン)ピーナ・カルミレッリ   
(ヴァイオリン)ワルテル・ガルロッティ  
(チェロ)   フランチェスコ・ストラーニ
(合奏)    イ・ムジチ合奏団     
(オルガン)  マリア・テレサ・ガラッティ
         ♪ 私が聴いた音源 ♪




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