 【 東洋の色彩 Op. 44 第3番 】 マルトゥッチ・ジョゼッペ 〔伊〕 (1856.01.06〜1909.06.01) 53歳
 マルトゥッチは166年前の1月6日に ナポリ近郊の町カプアで生まれた。 トランペット奏者の父親に学び、7歳のときに ピアニストとしてデビューした。 後に、ナポリ音楽院で学び19歳からは ピアニストとして、ヨーロッパ各地を演奏旅行をした。 1880年に母校のピアノ教授となったが、 1886ー1902年まではボローニャ音楽院の 院長をつとめた。
1902年からはナポリに戻り、王立音楽院の 院長に就任した。 晩年はナポリで過ごし、同地で53年の生涯を閉じた。
指揮者としても活躍したが、イタリアでの ワーグナーの作品の上演に尽力した。 1888年にボローニャで「トリスタンとイゾルデ」が 初演されたが、指揮者はマルトゥッチだった。
16歳のときにピアノ曲を作曲し、交響曲、 ピアノ協奏曲、管弦楽曲、室内楽曲、歌曲などの 作品をのこしたが、 オペラは1曲も書かなかった。
オペラ全盛だったイタリアにおいて、器楽音楽を 復興しようという運動の先駆者として知られ、 その流れは、レスピーギやカセルラ、 カステルヌオーボ=テデスコなどの人々に 引き継がれていった。
「東洋の色彩」は、19歳のときのピアノ作品だが、 後に作曲者自身の手により、オーケストラ版が作られた。

[ オーケストラ版 ]
(管弦楽)フィルハーモニア管弦楽団 (指揮) フランチェスコ・ダヴァロス ♪ 私が聴いた音源 ♪
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