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...... 2021年12月22日 の日記 ......
■ 《 新しい試み 》   [ NO. 2021122201-1 ] co

【 ピアノ協奏曲 第4番 ト長調 Op. 58 】
       
ベートーベン,ルードヴィヒ・ヴァン〔ドイツ〕
(1770.12.16〜1827.03.26) 56歳
       

        
ベートーベンの作曲した協奏曲の数は、
モーツァルトに比べるとぐっと少ない。
「ピアノ協奏曲」が5曲と「ヴァイオリン協奏曲」と
「ピアノ、ヴァイオリン、チェロのための三重協奏曲」
だけである。

     ピアノ協奏曲 第1番 ハ長調 作品15 (1785年)
     ピアノ協奏曲 第2番 変ロ長調 作品19(1795年)
     ピアノ協奏曲 第3番 ハ短調 作品37 (1803年)
     ピアノ協奏曲 第4番 ト長調 作品58 (1806年)
     ピアノ協奏曲 第5番 変ホ長調 作品73(1809年)
     ピアノ協奏曲 ニ長調 (1807年)
     (ヴァイオリン協奏曲のピアノ版)

「第4番ト長調」は、ベートーベンが最も脂の乗り切った
円熟期36歳の作品で、まさに大曲といわれている。
ベートーベンの唯一のヴァイオリン協奏曲も、
この年に作られた。

第3番に比べると、ずっと繊細で詩的な気分を
持っているが、うちにひめられた力は大きい。
この曲は、伝統的な形式を完全に打ち破って
第1楽章の冒頭からピアノ独奏で始まる。
ピアノ独奏で演奏が始まるのは当時の協奏曲としては、
きわめて異例で19世紀のロマン主義の新たな様式を
示した先駆的な傑作とされている。

ベートーベンは、第1楽章のカデンツァを2種類
書いているが、ブラームスも書いている。

また、第2楽章と第3楽章をつなげてしまった
ことなど、協奏曲では新しい試みをしている。

初演は1808年12月22日にウィーンの
アン・デル・ウィーン劇場で、ベートーベン自身の
独奏でおこなわれ、ルドルフ大公に献呈された。

その後しばらく演奏会で取り上げられなかったが、
1836年になって、メンデルスゾーンに取り上げられ、
演奏会のプログラムに組まれるようになった。

         第1楽章 Allegro moderato
         第2楽章 Andante con moto
         第3楽章 Rond: Vivace 



(ピアノ)ヴラディーミル・アシュケナージ  
(管弦楽)ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
(指揮) ズービン・メータ         
          ♪ 私が聴いた音源 ♪

【 ピアノ協奏曲 第3番 ハ短調 作品37 】は 12月23日に掲載



  

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