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...... 2021年12月07日 の日記 ......
■ 《 ホルベルク組曲》   [ NO. 2021120701-1 ] or

【 組曲「ホルベアの時代より」Op. 40 】

グリーグ,エドヴァルド・ハーゲループ 〔ノルウェー〕
(1843.06.15〜1907.09.04) 64歳

ルードヴィヒ・ホルベルグ 〔ノルウェー〕
(1684.12.03〜1754.01.28) 70歳



グリーグの家柄は、スコットランド系の血をひき、
十八世紀半ばにノルウェーに移り住んだといわれる。

ライプツィヒ音楽院に留学し、ドイツ様式の作曲法や
理論を学び、19歳で卒業し祖国ノルウェーの生地で
ピアニスト、作曲家としてデビューした。

しかし、その後はノルウェー人の感情や語法を
独自の音楽に作り上げ、雄々しくおおらかな迫力の中に、
細やかな叙情性をたたえた、ノルウェーならではの
音楽を目指した。

ノルウェーを代表するロマン的国民音楽の作曲家であり、
ピアノ奏者だったグリーグは「北欧のショパン」とも、
コペンハーゲンで学んでいたときは
「デンマークのメンデルスゾーン」とも言われていた。

組曲「ホルベアの時代より」は、近世デンマーク
およびノルウェー文学の創始者で劇作家の
ルードヴィヒ・ホルベルグ(ルズヴィ・ホルベア)の
生誕200年祭を記念するために書かれたものである。

ホルベルグ(ホルベア)男爵は、18世紀前半に
コペンハーゲンで活躍し、デンマーク文学の父とも
呼ばれるグリーグと同じノルウェーのベルゲン出身で、
芸術文化に理解の深かったデンマーク国王
フレデリック五世の庇護を受けながら、大学教授を
勤める傍ら、数々の戯曲を発表し、晩年には私財を
なげうって文芸を振興し人々からの敬愛を受けた。

「ホルベルク組曲」は「ホルベアの時代より」とも呼ばれる。
グリーグ41歳のときにベルゲン近郊の
トロールハウゲン(妖精の森)に住まいを建てたが、
そこで書かれた作品である。

元々は5曲からなるピアノ組曲で、古典組曲の形式で
書かれているが、翌年の1885年に弦楽合奏に編曲した。
弦楽合奏曲の方が、演奏されることが多い。

ホルベルグ(ホルベア)男爵の活躍の舞台となった、
フレデリック五世の宮廷の情緒を反映した
バロック調の作品である。

第1曲ー前奏曲  
第2曲ーサラバンド
第3曲ーガヴォット
第4曲ーアリア  
第5曲ーリゴードン



(管弦楽)アカデミー室内管弦楽団
(指揮) ネヴィル・マリナー  
      ♪ 私が聴いた音源 ♪





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