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...... 2021年12月06日 の日記 ......
■ 《 12音技法 》   [ NO. 2021120601-1 ] co

【 ヴァイオリン協奏曲 Op. 36 】

シェーンベルク,アルノルト〔墺→米〕
(1874.09.13〜1951.07.13) 77歳



現代音楽における最大の作曲家の1人の
シェーンベルクは、アルバン・ベルクと共に
「無調の音楽」「12音音楽」の手法を生み出し、
二十世紀の音楽に大きな影響を与え、
ヴェーベルンなど多くの優れた弟子を育てた。

ユダヤ人の両親のもとウィーンで生まれ、
キリスト教徒として育てられた。
ドイツで活躍していたが、ナチス政権後、
ユダヤ人迫害政策が始まり進歩的な芸術家を
圧迫し始めたため、1933年にアメリカに亡命し、
市民権を得、以後アメリカでの活躍が始まった。

彼が作曲した協奏曲は、1936年に作曲した
「ヴァイオリン協奏曲作品36」と、1942年に
書かれた「ピアノ協奏曲」の2曲だけで、
どちらも渡米後の作品である。

アメリカに亡命した翌年に書いた
「弦楽のための組曲」に続く渡米後の第2作目が
「ヴァイオリン協奏曲」で、1934年から
1936年にかけて作曲された。

純粋に12音の技法で作られたこの作品の
スケッチに記された言葉に「穏やかな人生に、
突如憎しみがわき起こり、暗い状況が
作りだされるが、しかし人生はなにもなく
過ぎてゆく」とある。

1940年12月6日にルイス・クラスナーと、
ストコフスキー指揮のフィラデルフィア
交響楽団によって初演され、
アントン・ウェーベルンに献呈された。

3楽章からなり、全楽章とも同一の
音列(セリー)の上にきずかれている。

          第1楽章 Poco allegro
          第2楽章 Andante grazioso
          第3楽章 Finale: Allegro



(ヴァイオリン)ペーター・ザイフェルト
(管弦楽)ベルリン交響楽団      
(指揮) クラウス・ペーター・フロール
         ♪ 私が聴いた音源 ♪





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