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...... 2021年12月05日 の日記 ......
■ 《 3人の人物描写による 》   [ NO. 2021120501-1 ] sy

【 ファウスト交響曲 S.108 】

リスト,フランツ 〔ハンガリー〕
(1811.10.22〜1886.07.31) 74歳 心筋梗塞



交響詩の形を確立したリストは、交響詩の方法を
古典的な交響曲にも活用しようとして、
2つの標題交響曲を書いた。

ファウスト交響曲 S108(1854年)
ダンテ交響曲 S109(1856年)  

どちらも合唱を伴うもので、「ファウスト交響曲」は
「3人の人物描写による」という副題がついている。
ゲーテの「ファウスト」の人物像に基づいていて、
主題あるいは動機でその人物の特性を
音楽によって描いてゆき、各楽章に3人の
「性格像」を最終楽楽章に合唱をおいている。

         第1楽章 Faust
         第2楽章 Gretchen 
         第3楽章 Mephistopheles
         第4楽章 Final Chorus

第1楽章の「ファウスト」は、真理に対する熱望と
人間の知識の限界を明らかにする。
第2楽章の「グレーチェン」では、リストの
あらゆる女性に対する愛情と讃美を、
つねに否定する精神を示す第3楽章の
「メフィストフェレス」では、リストのあらゆる
生涯の時期を通して見い出される悪魔主義がある。

リストは1830年12月に、ベルリオーズを
訪問した際に、ゲーテの「ファウスト」を
読むよう薦めていて、これを読んだことが
この曲を書くきっかけとなっていて、
ベルリオーズにこの交響曲を捧げている。

1857年12月5日にワイマールで、リストの
指揮により初演された。

リストの作品には、イギリスの作曲家
ハンフリー・サールが分類した曲目別の目録の
サール番号(S.)と、リスト博物館館長の
ペーター・ラーベによる曲目別のラーベ番号(R.)の
2つが用いられているが、現在では
サール番号(S.)のほうがよく使われてvいる。



(テノール)ペーター・ザイフェルト         
(合唱)  エルンスト・ザイフ合唱団男声セククション
      プラハ・フィルハーモニー合唱団     
(管弦楽) ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団   
(指揮)  サイモン・ラトル            
            ♪ 私が聴いた音源 ♪





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