【 プレリュードとフーガ Op. 29 】
ブリテン,エドワード・ベンジャミン〔英〕 (1913.11.22〜1976.12.04) 63歳
現代イギリスの代表的作曲家のブリテンは、 父は歯科医、母はソプラノ歌手で、音楽の才能は この母親から受け継いでいる。
45年前の12月4日に、サフォーク州の オールドバラで63年の生涯を閉じた。
ロンドンの王立音楽院を卒業後は、生活のために 記録映画の音楽を担当したり、多方面に活躍した。 しかし、彼は反軍国主義、反戦主義を貫き、 ヨーロッパの不穏な国際情勢を避けて 1939年にアメリカに渡った。
彼は兵役を拒否したり、テノール歌手の ピーター・ピアーズとの同性愛を生涯貫いたりして、 常に社会と摩擦を起こし、反抗の姿勢を弱めなかった。
18声部の弦楽合奏のために書かれた 「プレリュードとフーガ 作品29」は、18のパートの 音の重なりでできている。
初演したボイデニール弦楽合奏団はヴァイオリン10人, ヴィオラ3人、チェロ3人,コントラバス2人という編成の 合奏団だったことから18の声部の作品となった。
1937年に作曲の恩師のフランク・ブリッチの旋律を もとにした「フランク・ブリッチの変奏曲」を作曲した。
この曲は、ザルツブルク音楽祭で演奏され、 ブリテンの名を一躍世界に広めた。 このときに演奏したのがボイドニール弦楽合奏団だった。
「プレリュードとフーガ 作品29」は、1943年に ボイドニール結成10周年で演奏されたが、各パートに それぞれ活躍する場が割り当てられていて、ブリテンの オーケストレーションのうまさがあらわれている。
(管弦楽) カメラータベルン ♪ 私が聴いた音源 ♪
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