 【 12の合唱曲 Op. 27 】
タネーエフ,セルゲイ・イヴァノヴィチ 〔露〕 (1856.11.25〜1915.06.19) 58歳

ロシア音楽界の重鎮として活躍したタネーエフは、 161年前の11月25日にウラディーミルで 生まれ、5歳からピアノを習い始めた。
モスクワ音楽院でピアノをニコライ・ルビンシティンに、 作曲をチャイコフスキーに学んだエリートだった。
卒業後は22歳から母校で教え、29歳のときには 院長を務め、国外に出かけて見聞を広めることにも 積極的で、小説家のゾラや、作曲家のサン=サーンス、 フランクらとも親交を結んだ。
彼は、音楽院の古い考え方になじまず、 33歳で辞めてしまったが、それ以後も モスクワ音楽文化の発展に力を尽くした。
彼は対位法の権威として知られ、4つの交響曲や 多数の室内楽曲、合唱曲などの作品を残している。
また、ピアニストや指揮者としても活躍しただけでなく、 教育者としてもたくさんの優秀な後進を育てた。 その中には、スクリャービン、ラフマニノフ、 プロコフィエフなどがいる。
優れた著作も多くあり、大きな業績を残して モスクワで58年の生涯を閉じた。
12曲からなる混声合唱のための「12の合唱曲」は 1909年から11年にかけて作られた。
作品27の2「夕べ」 作品27の3「廃墟の塔」 作品27の4「見よ、なんという霧」 作品27の6「祈り」 作品27の9「雲間に見える絶壁」

(合唱) モスクワ国立室内合唱団 (指揮) ウラディーミル・ミーニン ♪ 私が聴いた音源 ♪
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