[PREV] [NEXT]
...... 2021年11月14日 の日記 ......
■ 《 ショパンに影響を 》   [ NO. 2021111401-1 ] co

【 ピアノ協奏曲 第2番 イ短調 Op. 85 】
      
フンメル,ヨハン・ネーポムク 〔ハンガリー}
(1778.11.14〜1837.10.17) 58歳
         

     
当時の最高のピアノの巨匠として尊敬され、
作曲家としても、8歳年上のベートーベンと
比較されるほどだったフンメルは、243年前の
11月14日に、ブレスブルクのポゾニーで生まれた。

ハンガリー系のドイツ人で、音楽家であった
父親に学びその後、ウィーンでモーツァルトに、
後にロンドンでクレメンティからピアノを学んだ。

ピアニストとしてヨーロッパ各地を演奏旅行し、
1793年以後ウィーンで、ハイドンやサリエリから
作曲を学び、ベートーベンと交友を結んでいる。

1804年からはハイドンの代理として
エステルハージ侯の楽長をつとめた。

11年からは教師としてウィーンに定住し、
16年からシュトゥットガルトの宮廷楽長を、
19年にはヴァイマルの宮廷楽長に任ぜられ、
1837年に世を去るまで、その地位にとどまった。

彼の作品は、精妙な技術が特徴で、豊かなメロディ、
巧みな和声法と対位法は彼の器量を物語っている。

あらゆるジャンルの作品を書いたが、彼の死後は
ほとんど忘れられてしまい、教会音楽がオーストリアで
演奏されるのと、ピアノ独奏曲でクラシック様式の
小品の「ロンド・ファヴォリ」(好きなロンド)が
演奏会の曲目にのぼる程度であった。
しかし、近年になって演奏されることが多くなった。

ショパンはフンメルから多くを学び、彼が残した
作品には影響が色濃く感じられる.

ショパンを思わせるロマン派的な作品の
「ピアノ協奏曲 第2番」は シュトゥットガルトの
宮廷時代の1816年に作曲している。

ホルンの四重奏に導かれる優艶な穏徐楽章の
第2楽章を短くして第3楽章へアタッカで繋げることで
序奏のように扱い、冗長さを防いでいる。

        第1楽章 Allegro moderato 
        第2楽章 Larghetto
        第3楽章 Rondo: Allegro moderato

フンメルが著わした優れたピアノ教則本は、
現在も子どもたちの練習曲として使われている。



(ピアノ)スティーブン・ハフ 
(管弦楽)イギリス室内管弦楽団
(指揮) ブライデン・トムソン
     ♪ 私が聴いた音源 ♪




...... トラックバックURL ......
  クリップボードにコピー

...... 返信を書く ......
[コメントを書く]
タイトル:
お名前:
メール:
URL:
文字色:
コメント :
削除用PW:
投稿キー: