 【 ピアノ三重奏曲 第1番 ニ短調 Op. 120 】 フォーレ,ガブリエル 〔仏〕 (1845.05.12〜1924.11.04) 79歳 肺炎
 近代フランスのもっとも偉大な作曲家のひとりに あげられるフォーレの晩年は悲劇的だった。
聴覚障害によるものだが、極度の難聴でわずかに 聴こえる音が非常に狂って聴こえてきたようで、 それは高い音や、低い音に対してとくに著しく、 二度とか三度とかの差をもって聴こえてきたといわれる。 しかし、作曲活動は死の年まで続けられた。
フォーレの最後の作品である「弦楽四重奏曲作品121」は、 亡くなった年の夏に完成していた。 その後急速に健康が衰えて、11月4日に肺炎のため パリで79歳の生涯を閉じた。 マドリード教会で、自身の「レクイエム」の 演奏される中、国葬をもって悼まれた。
38歳のときに彫刻家の娘マリーと結婚したが、 妻は家事を好み、控えめな女性だった。 2人の息子が生まれ、兄のエマヌエルは 生物学者だったが、現在残っている父フォーレの 銅像を作った。 弟のフィリップは、父の伝記を書いている。
フォーレは作曲家としてだけでなく、 オルガン奏者としても、活躍していた。 1896年にパリでも屈指の大聖堂をもつ、 マドレーヌ教会のオルガニストに就任している。
パリ音楽院の作曲科教授を務め、 ラヴェルやケックランなど、作曲家を育てた。
フォーレが亡くなる前年の1923年に 完成した「ピアノ三重奏曲 第1番 ニ短調」は、 その年にジャック・ティボーのヴァイオリン、 パブロ・カザルスのチェロ、 アルフレッド・コルトーという名だたる 演奏家たちによって、パリで初演された。
第1楽章 Allegro ma non troppo 第2楽章 Andantino 第3楽章 Allegro vivo

(ヴィオリン)イシドア・コーエン (チェロ) ピーター・ワイリー (ピアノ) メナヘム・プレスラー ♪ 私が聴いた音源 ♪
|
|