 【 歌劇「夢遊病の女」】 ベルリーニ,ヴィンチェンツォ〔伊〕 (1801.11.03〜1835.09.23) 34歳 腸疾患
 十九世紀前半のイタリアの歌劇作家のひとりの ベルリーニは、220年前の11月3日にシチリア島の カターニャで生まれた。 父 はオルガニストで、幼少のころから楽才を示し、 24歳のときに処女作オペラを書いた。
全10作のオペラを遺し、パリ近郊のピュトーで 34年の短い生涯を閉じた。
1831年30歳のときに発表したのが 7作目のオペラ「夢遊病の女」 で、2幕からなる。 スクリープの作品からロマーニが台本を書いた。
完成の年の3月6日にミラノで初演され 大好評を博したが、管弦楽の未熟さを自覚し、改めて 勉強をやり直し、8作目の「ノルマ」を書いた。 どちらもベルリーニの代表作とされている。
彼の音楽は、音楽史上最も美しい旋律美の創造者の ひとりにあげられるが、深い憂愁と孤高の気品と、 いいようもない心の悲しみにみちていて、 他に類のない感動を与える。
ショパンは、ベルリーニの熱烈な賛美者で、 死の床で彼のアリアを聴きたいと願ったといわれるが、 他にも多くの作曲家に影響を与えている。
「夢遊病の女」あらすじは、エルヴィーノとの 結婚を間近にした村一番の美貌の娘アミーナが 「夢遊病」のため、知らない間にロドルフォ伯爵の 滞在したホテルのベットで一夜を明かしてしまう。
伯爵とは、何ごともなかったが、 村人やエルヴィーノは誤解し、大騒ぎになる。 しかし、最後は誤解も解け、めでたし、めでたし。
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