 【 3つのロマンチックなワルツ 】
シャブリエ,アレクシス・エマニュエル 〔仏〕 (1841.01.18〜1894.09.13) 53歳
 シャブリエは、南仏のオーヴェルニュ地方の アンベールで生まれた。 16歳ごろからピアノを学んだが、一家がパリに 移るとともに、同地で法律を学び、学位をとった。 内務省の官吏となったが、その間も音楽の勉強を続け、 作曲活動もしていた。
アマチュアとして歩んだその経歴から、 より自由な作品表現と機知に満ちた ユーモアにあふれた作品が作られている。
39歳のときに内務省を退職しその後、 妻とともにスペインを旅したシャブリエが、 そのときの体験をもとに書いたのが、 ピアノのための狂詩曲「スペイン」だが、 その年に10曲からなるピアノ曲「絵画的小品」も 作曲している。
その3年後の1883年に完成したのが 2台のピアノのための「ロマンチックなワルツ」で、 3つのワルツからなる。
第1番 ニ長調 優しく 第2番 ホ長調 活発に 第3番 ヘ長調 情念
優れた芸術家が集う19世紀後半のパリで活躍した シャブリエは、交友の範囲は広く、サンサース、 マスネー、デュパルクなどの音楽家だけでなく、 印象派の画家マネ、モネ、ルノアール、セザンヌ などとも親交を結んでいた。
パリのアパートの部屋には、彼らの絵が飾られ、 印象派絵画の収集家としても有名であった。
作曲家として再出発したわずか14年後の 1894年9月13日、パリで53歳で早世したため、 彼が残した曲は多くはない。
(ピアノ)ピエール・バルビゼ (ピアノ)ジャン・ユボー ♪ 私が聴いた音源 ♪
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