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...... 2021年09月12日 の日記 ......
■ 《 千人の交響曲 》   [ NO. 2021091201-1 ] sy

【 交響曲 第8番 変ホ長調 】

マーラー,グスターフ〔墺〕
(1860.07.07〜1911.05.18) 51歳 心臓病



音楽史上マーラーは、R・シュトラウスと共に
十九世紀後期ロマン派の最後の大作曲家といわれ、
作風としてはブルックナーとともに、きわめて強く
ワーグナーの影響を受けているといわれている。
両先輩同様、彼の作品も、編成、演奏時間ともに
規模が大きいことが特徴である。

第5番から第7番までの交響曲は、
純器楽だけの古典的な様式だが「第8交響曲」で
再びカンタータ風の交響曲に立ち戻った。

オーケストラの常識を超えた、巨大スケールの
「第8交響曲は、「千人の交響曲」と呼ばれるが、
彼自身が『これまでの私の作品の中で、一番
大きなものであって、それを表現することはできません。
大宇宙が響き始める様子を想像してください。
それは、もはや人間の声ではなくて太陽の
運行の声です』と語っている。

また、『今までの私の交響曲は、全てこの曲に対する
序曲にすぎなかった。
これまでの作品は、いずれも主観的な悲劇を
扱っていたが、この交響曲は、偉大な歓喜と栄光を
讃えるものである』とも書いている。

この曲にとりかかったころのマーラーは、
ウィーン国立歌劇場の音楽監督と、
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団の指揮者を
つとめていて、作曲家としてよりも
指揮者として名声を得ていた。
しかし1906年、作曲家としての地位を
確立すべく、どちらも退任していた。

次々と新しい構想が浮かび、フル・サイズの
オーケストラに様々な打楽器、ピアノ、ハーミニウム、
オルガン、マンドリン、2台のハープ、8人の独唱者と
2組の混声合唱、そして少年合唱団を用いた、
前代未聞の巨大な交響曲が完成した。

その歌詞としては、第1部にマインツの大僧正
フラバヌス・マウルスの作といわれるラテン語の
讃歌「きたれ創造主たる霊よ」を用い、
第2部には、「ファウスト」第2部終幕の
ファウスト救済の場の台詞を置いている。

初演は、1910年9月12日、マーラー自身の
指揮によりミュンヘンで行なわれた。


        Part T, Allegro, etwas hastig -
        Part U, Poco adagio -
        Part U, Ausserst langsam - Adagissimo



(管弦楽)ニューヨーク・フィルハーモニック
(指揮) レオポルド・ストコフスキー   
           ♪ 私が聴いた音源 ♪




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