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...... 2021年08月23日 の日記 ......
■ 《 印象主義的な手法 》   [ NO. 2021082301-1 ] s

【 映像 】
     
ドビュッシー,クロード・アシル〔仏〕
(1862.08.22〜1918.03.25) 56歳 大腸癌
        

       
ドビュッシーの「映像」は全部で4集ある。
第1集と第2集はピアノのための作品。
第3集は晩年の円熟期に書いた
管弦楽のための作品。
もう1つは生前には出版されなかった
ピアノのための作品で、「忘れられた映像」である。

「映像」第1集3曲は1905年に作曲され、
2年後の1907年に第2集の3曲が作曲された。

1903年に作曲した「版画」で、ピアノの新しい
表現法を探究し、印象主義的なピアノ書法を確立した
ドビュッシーは、「映像」の作曲直前に、
交響的組曲「海」を完成し、独創的な境地を開いた。

事物や情景をあるがままに、その雰囲気をも共に
表現しようとする印象主義的な手法は「映像」
6曲においてさらに強調されている。

生き生きとした溌剌さと豊かな表現力とが、
絵画風な美しい世界を描写している。

ピアノ音楽の領域で、リストやショパンは
美しい旋律や旋律の展開や、ダイナミックな
表現を行なって新しい技法を開いたが、
ドビュッシーは、機能性をもった和声の力で
支えられた音のもつ緊張感をやわらげ、
浮動させることによって、自然の情景や動きを
微妙に描いて、さらに新しい世界を開いた。

第1集
第1曲 水の反映     
第2曲 ラモーを讃えて  
第3曲 運動       

第2集
第1曲 葉ずれを渡る鐘の音
第2曲 荒れた寺にかかる月
第3曲 金色の魚     



(ピアノ)アルトゥーロ・ベネデッティ・ミケランジェリ
               ♪ 私が聴いた音源 ♪




       

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