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...... 2021年08月24日 の日記 ......
■ 《 海のイメージ 》   [ NO. 2021082401-1 ] or

【 交響詩「海」】
      
ドビュッシー,クロード・アシル〔仏〕
(1862.08.22〜1918.03.25) 56歳 大腸癌
          

          
「近代音楽の父」といわれるドビュッシーは、
印象主義音楽を創始し、近代現代の音楽に
非常な影響を与えた重要な作曲家である。

彼の音楽はあまりにも完成されたひとつの世界で
あったので、その音楽を直接継ぐものは現われなかった。
彼は、音楽上の印象派の最初のページを開いたが、
最後のページを閉じたのも、また彼であった。

交響詩「海」は、1903年に作曲を初めたものの、
私生活上の問題で、完成したのは1905年だった。
その間、ドビュッシーは妻のリリーを捨て、
裕福な銀行家のバルダック夫人のエマと駆け落ちし、
悩んだリリーが自殺未遂をおこした。
このことは、センセーショナルにあつかわれ、
モデル小説まで出たほどだった。

海を愛していたドビュッシーが、海への無数の
思い出をもとに作曲した交響詩「海」は、
3つの部分で構成されていて、
海のイメージを見事に表現した作品である。

1905年に出版されたスコアの表紙には、
雄大にそびえる富士山を背景に荒れ狂う大波と
それに圧倒される小舟が大々的に描かれている、
葛飾北斎の浮世絵の代表作「富嶽三十六景」の内の
「神奈川沖波裏」が使用されている。

ドビュッシーが「神奈川沖波裏」から着想を受けて
この作品を書いたのだろうか?

(1)「海上の夜明けから正午まで」
(2)「波の戯れ」        
(3)「風と波との対話」     

初演は、完成した年の10月15日に
シュヴィヤールの指揮、コンセール・ラムルー
管弦楽団によって行なわれた。



(管弦楽)フランス国立管弦楽団
(指揮) シャルル・ミュンシュ
     ♪ 私が聴いた音源 ♪




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