 【 七重奏曲 変ホ長調 Op. 20 】
ベートーベン,ルードヴィヒ・ヴァン〔ドイツ〕 (1770.12.16〜1827.3.26) 56歳
マリア・マグダレーナ (1746. ? 〜1787.07.17) 41歳 肺結核

ベートーベンの母親のマリア・マグダレーナは、 彼が17歳の7月17日に肺結核で亡くなった。 そのときウィーンに旅をしていて、モーツァルトに 演奏を聴いてもらっていた。
母の危篤を知らされ急いで帰郷し、死には 間に合ったのだが、ベートーベンにとって、 1787年は最も悲しい年となった。 「母は本当に良い母、愛すべき母、最良の友で、 母さんと声に出して呼べたあのころが、 最も幸福なときであった」と後に述べている。 父の死はその5年後のことだった。
ベートーベンの七重奏曲(ヴァイオリン、ビオラ、 チェロ、コントラバス、クラリネット、ホルン、 ファゴット)の作品は、変ホ長調1曲だけだが、 彼の作品中でも傑作の一つにあげられる。
この曲は器楽組曲のディヴェルティメント (嬉遊曲)のジャンルに入るものだが、あまりに 充実しすぎていて、各楽器の特性が十分に 生かされ、6つの楽章は入念に構成されている。
1800年4月2日にウィーンで 初演され、 オーストリア皇帝フランツ二世の二度目の皇后の マリア・テレジアに献呈されている。
第3楽章の『メヌエット』は 「ピアノ・ソナタ作品49の2」の第2楽章の メヌエットの主題がヴァイオリンで演奏される。
第1楽章 Adagio-Allegro con brio 第2楽章 Adagio cantabile 第3楽章 Tempo di Menuetto 第4楽章 Tema con variazioni:Andante 第5楽章 Scherzo-Trio-Allegro molto e vivace 第6楽章 Andante con moto alla marcia-Presto

(ヴァイオリン)ウェルナー・ヒンク (ヴィオラ) セルジュ・コロ (チェロ) タマーシュ・ヴァルガ (コントラバス)井戸田善之 (クラリネット)ヴォルフガング・マイヤー (ホルン) 守山光三 (ファゴット) ミラン・トルコヴィチ ♪ 私が聴いた音源 ♪
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