[PREV] [NEXT]
...... 2021年07月17日 の日記 ......
■ 《悲しい年》   [ NO. 2021071701-1 ] ch

【 七重奏曲 変ホ長調 Op. 20 】

ベートーベン,ルードヴィヒ・ヴァン〔ドイツ〕
(1770.12.16〜1827.3.26) 56歳    

マリア・マグダレーナ 
(1746. ? 〜1787.07.17) 41歳 肺結核



ベートーベンの母親のマリア・マグダレーナは、
彼が17歳の7月17日に肺結核で亡くなった。
そのときウィーンに旅をしていて、モーツァルトに
演奏を聴いてもらっていた。

母の危篤を知らされ急いで帰郷し、死には
間に合ったのだが、ベートーベンにとって、
1787年は最も悲しい年となった。
「母は本当に良い母、愛すべき母、最良の友で、
母さんと声に出して呼べたあのころが、
最も幸福なときであった」と後に述べている。
父の死はその5年後のことだった。

ベートーベンの七重奏曲(ヴァイオリン、ビオラ、
チェロ、コントラバス、クラリネット、ホルン、
ファゴット)の作品は、変ホ長調1曲だけだが、
彼の作品中でも傑作の一つにあげられる。

この曲は器楽組曲のディヴェルティメント
(嬉遊曲)のジャンルに入るものだが、あまりに
充実しすぎていて、各楽器の特性が十分に
生かされ、6つの楽章は入念に構成されている。

1800年4月2日にウィーンで 初演され、
オーストリア皇帝フランツ二世の二度目の皇后の
マリア・テレジアに献呈されている。

第3楽章の『メヌエット』は
「ピアノ・ソナタ作品49の2」の第2楽章の
メヌエットの主題がヴァイオリンで演奏される。

     第1楽章 Adagio-Allegro con brio
     第2楽章 Adagio cantabile
     第3楽章 Tempo di Menuetto
     第4楽章 Tema con variazioni:Andante
     第5楽章 Scherzo-Trio-Allegro molto e vivace
     第6楽章 Andante con moto alla marcia-Presto



(ヴァイオリン)ウェルナー・ヒンク   
(ヴィオラ)  セルジュ・コロ     
(チェロ)   タマーシュ・ヴァルガ  
(コントラバス)井戸田善之       
(クラリネット)ヴォルフガング・マイヤー
(ホルン)   守山光三        
(ファゴット) ミラン・トルコヴィチ  
        ♪ 私が聴いた音源 ♪





...... トラックバックURL ......
  クリップボードにコピー

...... 返信を書く ......
[コメントを書く]
タイトル:
お名前:
メール:
URL:
文字色:
コメント :
削除用PW:
投稿キー: