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...... 2021年07月15日 の日記 ......
■ 《 ユダヤ主義 》   [ NO. 2021071501-1 ] ch

【 2つの小品「瞑想と行列聖歌」】

ブロッホ,エルネスト〔スイス→米〕
(1880.07.24〜1959.07.15) 78歳 癌



ユダヤ人作曲家として知られるブロッホは、
生地のジュネーブで音楽を学んでいたが、
15歳のころから、交響曲を作曲していた。

23歳でパリに行き、歌曲集「たそがれの物語」で
作曲家として認められるようになった。
6年後にはスイスに帰り、指揮者として活躍したが、
このころから、作風に強くユダヤ民族的な特色を
打ち出すようになった。

この種の作品としてもっとも知られているのが、
チェロと管弦楽のためのヘブライ狂詩曲
「シェロモ(ソロモン)」である。

36歳のときにアメリカ合衆国に招かれて、演奏会で
自作を指揮したのをきっかけに、そのまま永住して
各地の音楽学校で教えながら作曲活動を続けた。

50歳になってからは再びスイスに住み、山村に
引きこもっていたが、ファシズムの反ユダヤ人政策が
激しくなり、8年後にアメリカに戻った。
その後は強いユダヤ的個性を示した作品を書いた。

彼がアメリカ現代音楽に与えた影響は大きく、それも
ユダヤ人作曲家のユダヤ主義を促すことになった。
癌を患い、56年前の7月15日にオレゴン州の
ポートランドで78年の生涯を閉じた。

ビオラとピアノのために書かれた
「瞑想と行列聖歌」はヨーロッパでの活動の後、
アメリカ西海岸に居を構えてから、10年を経た
1951年に作曲した。
ユダヤ的な雰囲気を強く感じさせる作品である。

          1 Meditation
          2 Processional



(ビオラ) ピエール・アンリ・ゼレブ
(ピアノ) ジャン=ルイ・ヤグノー 
        ♪ 私が聴いた音源 ♪





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