 【 2つの小品「瞑想と行列聖歌」】
ブロッホ,エルネスト〔スイス→米〕 (1880.07.24〜1959.07.15) 78歳 癌

ユダヤ人作曲家として知られるブロッホは、 生地のジュネーブで音楽を学んでいたが、 15歳のころから、交響曲を作曲していた。
23歳でパリに行き、歌曲集「たそがれの物語」で 作曲家として認められるようになった。 6年後にはスイスに帰り、指揮者として活躍したが、 このころから、作風に強くユダヤ民族的な特色を 打ち出すようになった。
この種の作品としてもっとも知られているのが、 チェロと管弦楽のためのヘブライ狂詩曲 「シェロモ(ソロモン)」である。
36歳のときにアメリカ合衆国に招かれて、演奏会で 自作を指揮したのをきっかけに、そのまま永住して 各地の音楽学校で教えながら作曲活動を続けた。
50歳になってからは再びスイスに住み、山村に 引きこもっていたが、ファシズムの反ユダヤ人政策が 激しくなり、8年後にアメリカに戻った。 その後は強いユダヤ的個性を示した作品を書いた。
彼がアメリカ現代音楽に与えた影響は大きく、それも ユダヤ人作曲家のユダヤ主義を促すことになった。 癌を患い、56年前の7月15日にオレゴン州の ポートランドで78年の生涯を閉じた。
ビオラとピアノのために書かれた 「瞑想と行列聖歌」はヨーロッパでの活動の後、 アメリカ西海岸に居を構えてから、10年を経た 1951年に作曲した。 ユダヤ的な雰囲気を強く感じさせる作品である。
1 Meditation 2 Processional

(ビオラ) ピエール・アンリ・ゼレブ (ピアノ) ジャン=ルイ・ヤグノー ♪ 私が聴いた音源 ♪
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