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...... 2021年07月09日 の日記 ......
■ 《 極彩色の油絵 》   [ NO. 2021070901-1 ] or

【 バレエ音楽「シバの女王ベルキス」P.177 】

レスピーギ,オットリーノ 〔伊〕
(1879.07.09〜1936.04.18) 57歳 心臓病



レスピーギは142年前の7月9日に、音楽家の
父と、感受性の強い教養豊かな母との間に、
ボローニャで生まれた。

類い稀なるオーケストレーションの名人として
知られているレスピーギの音楽は、彼の師の
リムスキー=コルサコフが鮮やかな水彩画とすれば、
彼は極彩色の油絵に例えられている。

限りなく永遠の都ローマを心から愛し続け、
演奏旅行以外はローマを離れることがなかった。

レスピーギは「古代ローマ帝国の復権」を訴えた
独裁者ムッソリーニの熱心な支持者だったが、
彼の死の翌月、ムッソリーニはエチオピア併合を宣言し、
2年後にはユダヤ人迫害が始まっている。

彼は、好んで古い音楽を現代的に生かした人で、
34歳のときにローマのサンタ・チェチリア音楽学校の
教授になって以来、同校の図書館で昔の作曲家の
作品を調べるのを楽しみとし、それらの中から
気に入ったものを自分の管弦楽法で編曲することを
しばしば行なっていた。

「シバの女王ベルキス」は、レスピーギが最後に
手掛けたバレエ音楽で、1931年に完成した。
アラビア風な旋律を用いて異国的な雰囲気を
醸し出したり、多種多様な打楽器群を用いて、
彩感豊かな世界を描き出している。

しかし、オフステージ、バンダなどの楽器群など、
規模の大きな楽曲のために初演されて以降、
ほとんどレパートリーとして定着していない。

1934年に4部からなる組曲が編まれた。
他の作曲家によって、吹奏楽に編曲されて
演奏されることも多い。

1、ソロモンの夢     
2、戦いの踊り      
3、夜明けのベルキスの踊り
4、狂宴の踊り      



小長谷宗一編曲
(吹奏楽) 東京シンフォニック・ウィンド・オーケストラ
(指揮)  久志本 涼                
       ♪ 私が聴いた音源 ♪





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